お笑いタレントのコジマジックが、28日放送のテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎週第4金曜24:50~※一部地域除く)で「超売れっ子だったのにスケジュールをきれいさっぱり片づけられちゃった先生」として授業を行った。

  • 堀未央奈=テレビ朝日提供

出版した収納本は計11冊、情報番組のお片付けコーナーにも出演し、現在では日本収納検定協会の代表理事も務めている収納王子コジマジック。もともとお笑いコンビ・オーケイのツッコミ担当で、大阪時代は漫才の賞レース7冠に輝き、レギュラー本数11本と、ほぼ休みなしの売れっ子芸人だったという。デビュー後すぐに人気者となったコジマジックは、タバコや服などほしいものはなんでも女性ファンに買ってもらい、毎晩クラブのVIPルームで夜遊び三昧。若手時代は、まさに“夜遊び王子ゲスマジック”状態だったと明かす。夜遊びがひどすぎて当時つきあっていた彼女に振られてしまったというエピソードには「彼女がいるのに遊んでいたんですか?」と生徒役の堀未央奈からドン引きされてしまう。

コジマジックは「劇場より、テレビが優先やろ」とマネージャーに文句をいうほど“天狗”になっていったが、オファーは減っていき、芸歴10年目の頃には仕事ゼロ、月収ゼロとなり、住む家もなくなって先輩芸人・たむらけんじの家に居候させてもらうことに。やることがなかったため、ひたすらたむらの家を片付ける日々を送る。

そんなとき、たむらがラジオ番組で“自宅に小島が転がり込んできた”と話したところ、たまたまそれを聞いた元彼女が心配して連絡をくれたという。夜遊びがひどかったことで振られた相手だったにもかかわらず、コジマジックのために部屋を借りてくれた彼女は現在の妻。コジマジックは“無収入王子ヒモマジック”となる。

しかし、たむらの家の片付けに精を出していた際に編み出した収納テクニックを所属事務所のホームページで連載していたところ、出版社から「収納の本を出しませんか?」というオファーが。コジマジックは「ぜひやらせてください!」と頭を下げ、ホームセンターや100円ショップに通って突っ張り棒などを買い漁り、毎日死に物狂いで収納ネタを考えたと告白。プレッシャーで円形脱毛症になってしまったと、当時の苦悩を吐露した。努力の結果、初めての収納本は20万部を超え、情報番組でも引っ張りだこになり中国でも活躍。都内に1億円の自宅を構え、苦労をかけた妻に少しずつ恩返しができるようになったと、しみじみと振り返った。

そんなコジマジックに、横山由依は「なんで今、言っちゃうんだろうな、と思います。言わなければ、いいイメージのままなのに……」と素朴な疑問をぶつける。コジマジックは「『しくじり先生』の仕事が入ってうれしすぎて……(笑)」と苦笑いし、「私も教壇に立ってしゃべりはじめてから、これはマイナスプロモーションだったなと思いはじめています」と語った。