東京メトロは28日、有楽町線延伸(豊洲~住吉間、建設キロ4.8km)と南北線延伸(品川~白金高輪間、建設キロ2.5km)の鉄道事業許可を同日付で国土交通大臣に申請したと発表したともに2030年代半ばを開業目標としている。

  • 東京メトロ有楽町線・南北線延伸の計画路線図(新駅の名称は仮称)

有楽町線延伸(豊洲~住吉間)の沿線地域である豊洲周辺を含む臨海地域は、国と東京都により、特定都市再生緊急整備地域や国際戦略総合特区のアジアヘッドクォーター特区に位置づけられ、近年、多くの再開発が進展しているという。延伸区間の開業により、臨海地域と都区部東部の観光拠点等とのアクセス利便性が向上し、地域のまちづくりの面で効果が期待されるとともに、東西線の混雑緩和にも寄与するとしている。

南北線延伸(品川~白金高輪間)の周辺地域である品川駅周辺は、リニア中央新幹線の整備を契機に東京と国内外の広域的な交通結節点として期待され、新たな国際競争力強化の拠点として、多様な機能が集積する再開発エリアとなっている。延伸区間の開業により、品川駅で山手線・東海道線などJR東日本の主要幹線、羽田空港に連絡する京急線、東海道新幹線などと接続し、六本木・赤坂など都心部のアクセス利便性向上に寄与するとしている。