ダンス&ボーカルグループ・AAAの元メンバーで、現在はソロアーティスト、タレント、ブランドプロデューサーとして活動している伊藤千晃。2017年3月にグループを卒業し、同年7月に第1子を出産してから約4年半。子育てと芸能活動を両立させている伊藤にインタビューし、ソロ活動や、今月10日にスタートさせたYouTubeチャンネルへの思いなど聞いた。

  • 伊藤千晃 撮影:蔦野裕

――出産されてから約4年半経ちましたが、振り返ってみていかがですか?

あっという間でした。子育ては自分の人生において初めての経験だったので、今を一生懸命やるしかないという感覚で突っ走ってきた感じです。余裕がなくなると不安になって泣いてしまうこともあって、子供が生まれてから泣くことが増えました。20代の時より30代のほうがもうすでに泣いてるんじゃないかというくらい涙もろくなりました(笑)

――しっかり両立されている印象ですが、実際はすごく泣いていらっしゃったんですね。

両立は未だに大変だなって思いますし、不安や悩みも増えていく一方ですが、それでも前に進まなきゃという思いを持ちながらやっている最中です。

――出産後、芸能活動を再開させるか迷いはあったのでしょうか。

子育ても仕事も両立したいと思っていたので、迷わなかったです。妊娠中は、自分のやりたいことを諦めないといけないのかなという考えになっていた時期もありましたが、自分のやりたいことを形にしていくことが大事なんだろうなとマインドをチェンジしてからは、やりたいことを仕事にしていくという思いが強くなりました。

――ソロ活動をスタートされたときのビジョンを教えてください。

ファンの方がいてくれたので、ファンの方たちに自分のできることを返したいというのは、ずっと思っていました。何を返していけるんだろうと悩んだこともありましたが、子育てにおいて徐々に余裕が持てるようになってからは、やりたいことが広がっていきました。

――息子さんまだ4歳で大変な時期かなと思いますが、余裕が出てきたんですね。

めちゃくちゃ大変なんですけど、新生児のときと比べると、私自身ちゃんと地に足がついてきたかなと。20代は歌と踊りしかやっていなかったので、赤ちゃんを抱えながら生活できるのかすごく不安でしたが、4年経ち、朝起きて、お弁当を作って、幼稚園に送り出して、というルーティーンが出来てきてからは、うまく時間が使えるようになってきました。

――昨年開催された全国ツアーも、少し余裕が出てきたからできたことなのでしょうか。

そうですね。私はグループで活動していたり、大きい会社に所属させてもらっているので、誰かが考えてくれた企画に乗っかってきた人なんですけど、ソロになったり、母親になったことで、自分で今後のことを計画していかないといけなくなって。自分で組み立てることは苦手でしたが、責任を持ってやっていかなくちゃいけないという思いが強くなってからは、自分の考えを改め、前に進んでいるところです。

――どのように計画を立てているのでしょうか。

家族や友達に相談する中で、「やらないといけないことをノートに書くといいよ」とアドバイスをもらい、やらないといけないことを書き出して、書いた通りにやってみることから始めました。