「いつまでもあると思うな親と金」と声をかけられた経験がある方もいるのではないでしょうか。この言葉は、独立心や倹約をうながす意味あいでよく使われる言葉です。

本記事では、「いつまでもあると思うな親と金」の意味や由来から、例文、類語、英語表現まで掘り下げていきます。

  • いつまでもあると思うな親と金とは

    「いつまでもあると思うな親と金」について意味や使い方など解説します

「いつまでもあると思うな親と金」とは

まずは、「いつまでもあると思うな親と金」という言葉の意味や由来を紹介していきます。

独立心や倹約をうながす言葉

「いつまでもあると思うな親と金」は、一読すると当たり前のことを言っていると感じるかもしれません。しかし、親が健在の間はその当たり前に気付けないものです。

親はいつまでも面倒をみてくれません。そして元気だった親もいつかは亡くなってしまうものです。同様に、今はお金があったとしても使っていけばいつかはなくなってしまいます。これらのことから、「誰かに頼ってばかりではなく、独立心を持ち倹約をして生きていけ」と戒めている言葉です。

由来は?

「いつまでもあると思うな親と金」は、狂歌の一節として歌われたのが由来といわれています。

狂歌とは日常の身近なことを題材に、風刺や洒落をきかせたおもしろみがある短歌のこと。江戸時代の中期以降に流行しました。

  • いつまでもあると思うな親と金とは

    「いつまでもあると思うな親と金」とは独立心を持つことや、倹約をうながしている言葉です

「いつまでもあると思うな親と金」の類語

「いつまでもあると思うな親と金」の類語がないか気になる人もいるでしょう。

「いつまでもないと思うな運と災難」という言葉がありますが、こちらが類語といえるでしょう。

  • いつまでもあると思うな親と金の類語は?

    「いつまでもあると思うな親と金」の類語は「いつまでもないと思うな運と災難」です

人気アニメ「銀魂」の「いつまでもあると思うな親と金」とは

「銀魂 (ぎんたま)」とは、2004年から週刊少年ジャンプに連載されていた空知英秋によるSF時代劇漫画のこと。主人公の坂田銀時と愉快な仲間たちの日常がコミカルに描かれ人気を博しました。

その人気の高さから、漫画のみならずアニメ化や実写映画化など幅広い展開を見せています。そして、このアニメシリーズ第2期の「銀魂'」209話は「いつまでもあると思うな親と金と若さと部屋とYシャツと私とあなたとアニメ銀魂」というタイトルになっています。

アニメシリーズ第2期スタートから2ヶ月たったものの、第1期の反省を忘れないように戒めるというストーリーです。気になる方はぜひ、チェックしてみてください。

  • 人気アニメ「銀魂」の「いつまでもあると思うな親と金」とは

    人気アニメ銀魂のタイトルの一部になったこともありました

「いつまでもあると思うな親と金」の使い方や例文

ここでは、「いつまでもあると思うな親と金」を使うシチュエーションと、使い方の例文を紹介します。

使い方

人任せで独立心がない人や、お金の使い方に計画性がない人に対して、行動を戒めるときに使います。ビジネスシーンでは使用する機会があまりない言葉ですが、予算などを無計画に使ってしまう人を戒めるときなどは、「いつまでもあると思うな親と金」を使ってたしなめてもいいでしょう。

例文

・家族に甘えすぎているときや、お金の浪費が激しいときには、「いつまでもあると思うな親と金」と両親に言われてきた

・「いつまでもあると思うな親と金」だ、もっとしっかりした人生設計をしないとダメだよ

・きみはいつも親に頼ってばかりだけど「いつまでもあると思うな親と金」というだろ、もっと独立心を持とうよ

・今回のプロジェクトは予算に余裕があるとはいえ、そんなに散財するように使っているとすぐに底をつくよ。「いつまでもあると思うな親と金」だと思って使うように

  • いつまでもあると思うな親と金の使い方や例文を紹介

    独立心のない人や、浪費癖がある人を戒めるときに使える言葉です

「いつまでもあると思うな親と金」の英語表現

「いつまでもあると思うな親と金」を英語で表現する場合「It is too late to spare when the bottom is bare」ということわざがあてはまります。

It is too late to spare when the bottom is bare
 (財布の底が見えてから節約するのでは遅すぎる)

  • いつまでもあると思うな親と金の英語表現

    「いつまでもあると思うな親と金」を英語にすると、「It is too late to spare when the bottom is bare」と表現できます

「いつまでもあると思うな親と金」と言われないような生活を送ろう

「いつまでもあると思うな親と金」とは、「親はいつまでも面倒を見てくれないし、お金も使う一方だとなくなってしまう」と相手を戒めるときなどに使う言葉です。「いつまでもあると思うな親と金」と言葉をかけられるときは、「自立していない」などと思われているケースが多いでしょう。身近な人からこの言葉をかけられたときは、自分の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。