あなたは周りの人に「普段と違う」「別人みたい」と言われることはありますか?

デザイナー/イラストレーターのきびのあやとら(ayatra_illust.design)さんが投稿した、"別人になれる瞬間"のエピソードを描いたエッセイ漫画をご紹介します。

今年もより一層ベリーダンスにハマるぞ! って気持ちを新年初漫画にこめました。さらに日常とのメリハリつけて楽しんでいきますぞ。(ayatra_illust.designより引用)

  • (ayatra_illust.designより引用)

趣味でベリーダンスを楽しむという、きびのさん。ベリーダンスの魅力は、「変身感」だそう。ド派手な衣装に身を包んで、バリッバリにメイクすると、ネガティブな考えもどこかに行ってしまうのだとか。

  • (ayatra_illust.designより引用)

昨年、きびのさんはひょんなことから、師事している先生に教わっているベリーダンスを、幼稚園のママサークルで披露することになりました。

初めてママさんたちに見せる自分のベリーダンス姿。本番用の衣装ではなくレッスン着でしたが、メイクがっつり、アクセサリーはジャラジャラで臨んだところ、ママさんたちから「いつもと全然違うからわからなかった~!」「別人みたい! 見違えた!」との声が。

  • (ayatra_illust.designより引用)

そんなママたちの称賛の声にきびのさんが覚えたのは、承認欲求と変身願望が満たされる快感。それと、普段の自分とのギャップに驚いてもらえることへのうれしさだったそう。

  • (ayatra_illust.designより引用)

幼稚園や保育園、学校で知り合った保護者の知り合いも、日々職場で会っている同僚も、誰しも普段見せている姿とは別の一面を持っているはず。そうした「別の一面を見せたり、見せてもらったりするのって、めちゃくちゃ面白い!」と実感したとのこと。

そんな出来事から、きびのさんは「いつも120%の自分を見せようとすると疲れてしまうけれど、いつも60%の自分しか見せないのもつまらない……。だから、しっかりメリハリをつけてギャップを楽しむ1年にしよう」と考えたのでした。

この投稿に、InstagramやTwitterでは「ベリーダンスやってみたい」という声や、「今はお休み中ですが、これを見たらまたベリー再開したい欲が溢れてきました」というコメントも。読むと何かにチャレンジしたくなる漫画、投稿したきびのあやとらさんに、ベリーダンスを始めたきっかけや反響への感想をうかがいました。

“別人になれる瞬間”、投稿者に聞いてみた

――「あえてギャップを楽しむ」1年にしたい、とのことですが、メイクや衣装などが普段とのギャップが大きい「ベリーダンス」を始められたきっかけを教えてください。

別人のようになれるメイクや衣装は後から知ったことで、最初は運動不足にならないようにベリーダンスをはじめました。自分が着飾って人前で踊るなんてまったく考えていませんでした。「そんなの恥ずかしくて絶対無理!」と思っていたので。

でも気づけば発表会のたびにワクワクして、「もっと魅力的に見せたい!」と思うようになっていました。そんな風に、少し前は考えられなかった自分に出会えることが魅力だと思います。

――たくさんの方から反響が寄せられていますね。

以前からベリーダンスのことはSNSで発信していたのですが、今回はベリーの魅力よりも“別人になれる瞬間”をテーマに漫画にしたので反応が多かったのではと思っています。

ベリーダンス以外にも「私の場合コスプレがこれだ!」という引用リツイートもいただき、ご自分と重ねて共感いただけたことに感激しました。


きびのさんが語るように、いつも60%の自分で過ごせばラクではありますが、さすがにいつも手を抜いていては物足りないもの。かといって「常に100%でいよう」とするのも疲れます。だからこそ、「普段は60%でいいけれど、ここぞというときは120%まで突き抜けよう」と、メリハリをつけることで新しい自分に出会えるのかもしれません。

“別人になれる瞬間”に出会える趣味や機会をひとつ持っておくと、ちょと生活が変わりそうですね。