TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は1月14日、「東京オートサロン2022」にて「GRMNヤリス」を初披露した。500台限定販売モデルとして、2022年夏頃に全国のGR Garageで発売する予定だ。

  • 「東京オートサロン2022」にて「GRMNヤリス」を初披露 ※手前「GRMNヤリス“Circuit package"」(マットスティール)、奥「GRMNヤリス“Rally package"」(エモーショナルレッド)

「GRMNヤリス」は、プロドライバーと共に鍛え上げた「GRヤリス」のフルチューンモデル。また今回、モータースポーツの現場で日々行われている「クルマの進化」と「ドライバーに合わせたカスタマイズ」をユーザーに届けるための新たなプログラムも開始する。

  • 上「GRMNヤリス“Circuit package"」(プレシャスホワイトパールマイカ)、下「GRMNヤリス“Rally package"」(エモーショナルレッド)

「GRヤリス」は2020年9月の発売以降、"モリゾウ"こと同社社長の豊田氏がステアリングを握りROOKIE Racingから参戦したスーパー耐久シリーズや、シーズン優勝を果たした全日本ラリー選手権など、様々なモータースポーツに参戦している。

極限の使用環境下で、ドライバーのフィードバックをもとに課題を洗い出し、即座に解決していく。ドライバーに合わせて細かくカスタマイズし、安全で乗りやすいクルマへと進化させていく。そうした「ドライバーファーストなクルマづくり」を通じ、「GRヤリス」を鍛え上げてきたという。

  • 上・レカロ製 フルバケットシート(サイドエアバック付き)、下・BBS製 GRMN専用 18インチホイール

「GRMNヤリス」の開発は、「モータースポーツの現場で“スピーディーに、かつ人に合わせて進化するクルマ"をユーザーにも届けたい」というモリゾウの思いから始まった。

モータースポーツ参戦からの学びをいかし、ボディ剛性強化や約20kgの軽量化、車高10mm低減による低重心化、全幅10mm拡大による空力改善を実現したほか、壊しては直すを繰り返し、性能向上させた機械式LSDやクロスギアレシオトランスミッションとローファイナルギヤのセットを採用。また、プロドライバーによる走り込みによって制動力やグリップ、コーナリング性や追従性も向上させ、より安心して速く走れるクルマへと進化した。

  • 上/中「GRMNヤリス“Circuit package"」、下「GRMNヤリス“Rally package"」 ※いずれもディスプレイオーディオはメーカーオプション。写真は非搭載

加えて、「アップデートプログラム」と「パーソナライズプログラム」のふたつのサービスを通じ、モータースポーツの現場で“スピーディーに、かつ人に合わせて進化するクルマ"をユーザーに提供。レースごとのタイムリーなクルマの進化を「アップデートプログラム」で実現するとともに、ドライバーに合わせたカスタマイズによりパフォーマンスを引き出す体験を「パーソナライズプログラム」で実現し、レース車両と同様の"終わりのないクルマの進化"を「GRMNヤリス」において楽しめる。

「GRMNヤリス」は、TGR WEBサイトにて予約抽選の受付を開始し、2022年夏頃に全国のGR Garageで発売する。ベースグレードのほかに、スーパー耐久シリーズ参戦からフィードバックを受け、ロード性能を突き詰めた“Circuit package"を用意。“Circuit package"には特別な外板色の「マットスティール」を設定し、限定50台で販売予定となる。

さらに、ベースグレードに追加可能な販売店装着オプションとして、全日本ラリー選手権参戦からフィードバックを受け、あらゆる路面での走破性を高めるパーツを集めた“Rally package"を用意している。

メーカー希望小売価格は「GRMNヤリス」731.7万円、「GRMNヤリス“Circuit package"」846.7万円、「GRMNヤリス“Rally package"」837.8764万円。