南勝は1月18日、「おとり広告(おとり物件)」に関する調査の結果とともに「おとり広告(おとり物件)」の実態や騙されないコツについても発表した。調査は1月10日、不動産会社に問い合わせや訪店した経験のある20歳以上50歳未満の男女1,023人を対象にインターネット調査にて実施した。

  • 「おとり広告(おとり物件)」に騙されたことはありますか?

まず、ポータルサイトで気になった物件について不動産会社に問い合わせや訪店した際、26.6%が「問い合わせたら、その物件は成約済みと言われ、他の物件を紹介された」経験がある事が分かった。また、「訪店したら、その物件が成約済みと言われ、他の物件を紹介された」事を経験したという人も24.2%いた。

  • ポータルサイトで気になった物件について、不動産会社に問合せや訪店した際、このような経験はありますか?

次に、「おとり広告(物件)」という言葉を知っているかどうか尋ねたところ、40.4%が「知らない」と回答。「なんとなく知っている」は25.7%、「よく知っている」は18.4%、「聞いたことがある」は15.5%となった。

  • 「おとり広告(おとり物件)」という言葉を知っていますか?

「おとり広告(物件)」に騙された経験については、「ない」が42.7%で最多だったものの、21.1%が「ある」、36.2%が「わからない」と回答していた。

「おとり広告(おとり物件)」とは、募集掲載がされていながらも実際には既に成約済みであったり募集自体が行われていない物件のこと。公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会が2020年に実施した「インターネット賃貸広告の一斉調査報告(第8回)」では、調査対象物件のうち12.2%がおとり広告と認められたという。

同社では、「おとり広告(おとり物件)」は「掘り出し物件(他の物件よりも目立っていて人目を惹くような物件」や「理想の設備が整っているのに相場より少し安めな物件」などに多いとし、「電話で念押し」「案内は現地集合」「更新日をチェック」が騙されないコツであるとしている。