あなたは家族や友人と衝突した際、つい感情的になってしまうことはないでしょうか?

人間は感情の生き物ゆえ、常に冷静沈着に行動するのは難しいもの。とはいえ、少し視点を変えるだけで人間関係が一気にラクになるかもしれません。

そんな“視点の変化”を漫画で描いた、漫画家のたまごひめさん(@Egg_050)の投稿が大きな反響を呼んでいます。

この夫がすごい2022です(@Egg_050より引用)

  • (@Egg_050より引用)

投稿者のたまごひめさんは夫と喧嘩になり、「何で●●なの」とつい夫の悪い部分を責めてしまいます。すると夫が紙に図を描いて「お互いどちらが悪かったのかという話をするんじゃなくて、悪いのは問題で2人の間にあるから解決するための話し合いがしたい」と提案したのです。

たまごひめさんはその提案に納得。感情的な応酬から抜け出し、前向きに話をすることができたといいます。

これに対し、リプライや引用リツイートでは、「とても同意」「感情的になりそうなとき頭に入れておきたいです」「これを理解してたいと思うし、これを理解してる人と結婚したいと思うよ」など、共感のコメントが多数。

その一方で、「こんなに上手く行くこたぁない」「解決が難しいから喧嘩になるんだと思うの」「わかっちゃいるけど、なかなかできないのよ~」といった意見もありました。確かに、2人の性格や「問題」の内容によっては、同じようにはいかないこともあるかもしれません。

とはいえ、「問題にフォーカスして解決に向けて話し合う」というのは基本的なスタンスとして大事にしておきたいもの。人間関係で生じる対立は、「一方が100%間違っていて、もう一方が100%正しい」と明確に白黒つけられることのほうが少ないように思います。誰かが悪いわけではなく、単に解釈や受け取り方の問題というケースもありますよね。

夫婦は距離が近いぶん、感情的なやりとりに発展しがちですが、「相手を否定したり感情的に糾弾したりせず『問題』に目を向ける」というのは、どんな人間関係においても有効ではないでしょうか。

このツイートをしたたまごひめさんに、反響への感想や「その後」についてうかがいました。

「この夫がすごい」、投稿者に聞いてみた

――多くの方から反響が寄せられていますね。

読んでくれた人が「漫画の画像を保存しておいて、パートナーと衝突した際にお互い見せ合う」と言ってくださったのはとても嬉しかったです。夫婦間に限らず、友人同士や会社でも、内容は違っても衝突するときは同じような言い合いになることが多いと思うので、傷つけ合わずに「問題」を話し合えるようになれたらいいなと思います。

――夫さんが図解の話をされて以降、ご夫婦間で喧嘩することは減りましたか。

あれからまだ喧嘩はしておらず、最近では不満は交換ノートに残すようにしています。その場で叱るような形になると喧嘩になるので、一度クールダウンしてから紙に改善したらいいことを書いています。ただ、不満ばかり書くと「文句ノート」になってしまうので、してもらって嬉しかったことも書くことにしています。


誰でも人の言動に腹が立ったり、イラっとしたり、傷ついたりした経験はあるはず。だからといって、そこで感情的になってしまうと「もっと言い方を工夫すればよかったな」「あそこまで言わなくてもよかったのに」などと後悔することもあります。

感情的になりやすい人は、不満を交換ノートに書いて伝えるようにしているたまごひめさんのように、「感情をクールダウンしたうえで、自分の考えや不満を建設的に伝える方法」を持っておくのもよさそうです。