京浜急行電鉄は12日、京急川崎駅ホームの「フラップ式列車発車案内表示装置」(通称「パタパタ」発車案内装置)について、2月中旬に予定している更新工事に合わせて使用を終了するため、さまざまな引退記念イベントを実施すると発表した。

  • 京急川崎駅設置の「パタパタ」案内表示装置

「パタパタ」発車案内装置は、京急線において1986(昭和61)年12月25日に京急川崎駅で初めて導入され、他の駅にも順次展開し、最大時は10駅ほど設置されていた。視認性が良く、豊富な表示が可能であることから、導入当時は案内表示板の主流であったが、時代の流れとともにLED表示式への転換が進んだという。

現在、京急線では京急川崎駅ホームにある初代を更新した2代目の発車案内装置を残すのみとなっており、今回の更新工事で「パタパタ」発車案内装置の35年間の歴史に幕を閉じることになる。

「パタパタ」発車案内装置の引退を惜しみ、思い出として手元に残してもらうため、「パタパタ」発車案内装置を再現した「『パタパタ』発車案内装置引退記念乗車券」を発売。ウェブで申込みを受け付け、事前抽選の当選者に販売する。特設サイトの応募フォームは1月13日15時に公開予定となっており、事前抽選を1月14～20日に実施。2月1日までに当選・落選問わずメールにて知らせる。発売は京急川崎駅有人窓口にて2月5～11日に行われ、発売額は1セット2,500円。なお、抽選受付期間に発売部数に達しなかった場合、2月12日始発から2月28日まで、京急川崎駅有人窓口で販売する。

  • 引退記念イベントのポスター

  • 「パタパタ」発車案内装置引退記念乗車券のイメージ

2月4日の24時30分から26時まで、「『パタパタ』発車案内装置引退記念特別ナイトツアー」(「京急EXイン」宿泊付き)も実施。京急川崎駅で「パタパタ」発車案内装置のしくみを紹介した後、参加者のリクエストに応えてさまざまな案内を表示し、グッズなどが当たる抽選会も行われる。ツアー終了後、京急川崎駅に隣接する「京急EXイン京急川崎駅前」で宿泊可能(朝食付き)。こちらも特設サイトで1月14～20日に抽選販売(1万8,000円)を行う。

2月上旬以降、「パタパタ」発車案内装置をデザインした引退記念グッズとして、アクリルキーホルダー(601円)、マグネット(501円)、定規(501円)も販売予定。商品の発売日や発売場所など、オンラインショップ「おとどけいきゅう」にて案内される。