ダンス&ボーカルグループのEXILEが、7日に放送された日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』(23:40~)に出演した。

  • (前列左から)AKIRA、TAKAHIRO、SHOKICHI、NESMITH、橘ケンチ (中列左から)黒木啓司、TETSUYA、NAOTO、岩田剛典 (後列左から)関口メンディー、白濱亜嵐、世界、佐藤大樹=日本テレビ提供

MCの田中圭は「ついにLDHの本丸がきた! っていうか圧がすごいんですけど(笑)!」とコメント。話題は、コロナ禍に見舞われた絶望の2年間について及んだ。

まずAKIRAが「ライブ開演の2時間前に国から急きょ自粛要請が出たのですが、その時はまだ明確なルールができていなくて、何を基準に自粛なのかなど、とにかく疑問だらけだったのと同時に口惜しかったです。でも僕らのこの後の行動が他のアーティストの皆さんの活動の基準になると思ったので、慎重に考えました」と回想。世界も「EXILEにとっても、個人的にも大事なライブだったので、怒りがこみあげてきました」、黒木啓司も「ファンの皆さんも僕らも楽しみにしていましたし、会場にお客さんを入れることができないなら、ステージに立って一曲だけでもやるとか、あの時は何が正しいのか分からず、色々考えました」、SHOKICHIも「僕は14歳の頃からバンド活動をしていて、楽しいから毎日のように音楽を作ってきたのですが、コロナ禍に見舞われ、音楽を届ける場所がなくなり、初めて音楽に対して興味がなくなりました。そのことに自分自身が驚きました」と、当時の気持ちを吐露した。

また、EXILEに衝撃を与えたのが、長年にわたり屋台骨となってグループを支え続けてきた、EXILE ATSUSHIの勇退。NESMITHが「ATSUSHIさんの歌声や歌詞は、EXILEの要になっていたので、同じステージに立てないことが寂しかったです。でも逆に、グループとして進化をしなければならないと、改めて強い覚悟を持つことができました」と語ると、SHOKICHIも「以前からATSUSHIさんが抱いている夢の話はお聞きしていたので、とうとうこの時がきたかという感じでした。音楽との向き合い方を何年もかけて伝えてくれたので、この魂は絶対につないでいかなきゃという思いが高まりました」と決意を語る。

そんな苦境をいかに乗り越えたのか。岩田剛典は「大変な時期でしたが、メンバー全員がずっと前を向いていましたし、EXILEというグループは、ピンチの時こそチャンスに変えてこれまで成長してきました。今回もどこよりも早く、オンラインライブを実現させて、新たなエンタテインメントを作りました」と明かし、NAOTOは「普段のライブと違いスマホで楽しむものなので、どうやったらいつものライブと同じように見せられるかをかなり考えました。その分、引き出しが増えたので、実際のライブではコロナ禍前よりも、より内容の濃いパフォーマンスをお見せできていると思います」と自信。

橘ケンチも「ライブができるようになってうれしいですが、EXILEのライブを開催するのに約1万人のスタッフさんに協力をしていただくのですが、ライブができない間は、その方たちのお仕事も無くなっていました。でもそれが戻ってきたということも、すごくよかったと思っています」、白濱亜嵐も「久しぶりにライブのステージに戻ってきたことで、ここが自分の生きる場所だということを、改めて肌で感じることができました。ファンの皆さんのマナーが素晴らしくて感動しました」と振り返った。