JR九州の西九州新幹線車両N700S「かもめ」が、日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)から大村車両基地(長崎県大村市)へ向けて海上輸送される。1月5日に車両を船へ積み込む作業が行われ、1月6日の17時頃に出港したとのこと。

  • 西九州新幹線N700S「かもめ」が船に積み込まれる(写真提供 : JR九州)

西九州新幹線は武雄温泉~長崎間(約66km)を結び、2022年秋頃に開業予定。車両はJR東海が営業投入しているN700S(16両編成)を6両編成に短編成化して導入し、「かもめ」の列車名で運行する。

「九州らしいオンリーワンの車両」をコンセプトにデザインされ、エクステリアは白を基調としつつ、JR九州のコーポレートカラーである赤を配色。シンボルマークやロゴを配置したほか、毛筆の「かもめ」の書体もエクステリアデザインに取り入れた。インテリアデザインは和洋折衷、クラシックとモダンを組み合わせることにより、懐かしくて新しい空間を表現しているという。

日立製作所笠戸事業所で製作された西九州新幹線N700S「かもめ」は船に積み込まれ、出港して大村車両基地へ。輸送スケジュールの詳細(ルート、時刻、運搬方法等)は非公開とされている。なお、海上輸送で運搬中の車両を「QUEEN BEETLE」の船上から見学できる特別遊覧コース「クイーンビートルで行く『かもめ』ウォッチング in 玄界灘」が1月7日に運航予定となっている。

  • 西九州新幹線N700S「かもめ」先頭車の船積み作業の様子(写真提供 : JR九州)