多くの社会人が経験をしたことがある就職活動。就活の時期になると、説明会や面接への移動中や会場での、なんらかのエピソードを思い出す人もいるのではないでしょうか。
今回、マイナビニュース男女会員300人を対象にアンケート調査を実施。これまでに新卒で就職活動を行なった人の中から、東京や大阪以外の地方の大学に通っていた人に「就職活動をするときに感じたメリット・デメリット」について聞きました。
■地方から就職活動をすることの、メリットを教えてください
話のネタにできアピールできる
・「地元の話が盛り上がる」(男性/26歳/埼玉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「地方のエピソードがある」(男性/38歳/福岡県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「地元を愛する気持ちをアピールできる」(男性/37歳/福岡県から就活時に住んでいた地域に就職)
覚えてもらいやすい
・「地方ネタで覚えられやすいから」(男性/35歳/愛知県から地元・出身地域に就職)
・「方言で覚えてもらえる」(男性/39歳/岡山県から地元・出身地域に就職)
・「地元の名産物と一緒に覚えてもらえる」(男性/36歳/高知県から地元・出身地域に就職)
向上心が高くなる
・「都会で就職することへの期待でモチベーションが上がる」(男性31歳/埼玉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「東京の凄さを感じられる」(男性/24歳/長野県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「見た目が垢抜けること」(女性/37歳/京都府から東京や大阪などの大都市に就職)
特別に接してもらえる
・「田舎から来たので、大変であるということで、道案内をしてくれる人がいてよかった。」(女性/25歳/愛知県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「遠くからきたと優しかった」(男性/33歳/徳島県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「頑張ってるなぁと思われる」(男性/36歳/神奈川県から就活時に住んでいた地域に就職)
■地方から就職活動をすることの、デメリットを教えてください
費用がかかる
・「交通費がとにかくかかる」(女性/32歳/京都府から東京や大阪などの大都市に就職)
・「交通費でかなりお金がかかる」(女性/32歳/静岡県から地元・出身地域に就職)
・「交通費やホテルの負担が多かった」(女性/24歳/北海道から地元・出身地域に就職)
時間がかかる
・「時間がかなりシビア」(男性/30歳/兵庫県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「移動時間がかかる(費用も含めて)
」(男性/36歳/高知県から地元・出身地域に就職)
・「時間がかかるので他のことが手薄になりがちだった」(女性/30歳/長野県から東京や大阪などの大都市に就職)
田舎者扱いされる
・「田舎なのでばかにされる」(女性/39歳/宮城県から地元・出身地域に就職)
・「田舎扱いされる」(男性/38歳/福岡県から東京や大阪などの大都市に就職)
体力を使う
・「遠くに行く分お金もかかったが、体力の消耗も激しかった」(男性/22歳/香川県からそのほかの地域に就職)
・「体力が負担になることと、お金がかなりかかることです」(女性/34歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
■地方から就職活動したときに、印象に残っている出来事やエピソードを教えてください
知り合いや地元の人との交流
・「地元の同級生に面接で会った」(男性/32歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「就職先に知り合いや繋がりのある人が結構いた」(男性/37歳/福岡県から就活時に住んでいた地域に就職)
・「面接の控え室で同郷の人と隣になり、地元の話をしたら、緊張をほぐせた」(男性/26歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
交通でのギャップ
・「電車になれず、反対方向に行くことが多かった」(女性/39歳/鹿児島県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「都会でびっくりした。時刻表が要らないなど」(女性/21歳/徳島県から地元・出身地域に就職)
・「電車の乗り換えを初めてした」(女性/30歳/神奈川県から地元・出身地域に就職)
宿泊での思い出
・「祖父母の家が県外にあるのでそこに何日か滞在させてもらった」(男性/34歳/石川県から地元・出身地域に就職)
・「東京に住んでいる友人の家に何度か泊めてもらった」(男性/31歳/埼玉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「車中泊が重なり、寝ぐせが気にならなくなりそのまま行ってしまうことがあり印象を悪くさせてしまった」(男性/33歳/香川県からそのほかの地域に就職)
お金事情
・「普段の食費を節約して、交通費にあてましたが、かなり苦しい思いをしました」(女性/34歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「初めて定期券を買ったときに金額にびっくりした」(男性/36歳/神奈川県から就活時に住んでいた地域に就職)
その他
・「会社説明会と会社説明会の間が暇なので、よく大阪のミスドでドーナツ1個とコーヒーをおかわりして時間を潰していた」(女性/32歳/京都府から東京や大阪などの大都市に就職)
・「春先でも寒い所に住んでいたので、都会との気温差と服装の違いに驚いた」(女性/30歳/長野県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「周りの人が、イケメンに見えすぎて疲れた」(女性/38歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「深夜バスのときサービスエリアでご当地ものを食べる」(女性/30歳/岐阜県から東京や大阪などの大都市に就職)
地方ならではの方言や地元ネタで印象に残せたり、企業に地元愛を語れるなどのメリットが多く寄せられました。中でも大都市に就職した人からは、大都市にいることで自身のモチベーションに繋がるなどポジティブな気持ちになったと言う声も。
その反面、田舎者扱いされたと言う人や、移動のために費用や時間、体力を費やしたというデメリットがあったと言う回答が多く見られました。費用に関しては、物価の違いに驚いたと言う人や、交通費で苦労したとエピソードに残っている人も。
今回のアンケートでは、地域ならではの方言やエピソード、親戚や友人などとの再会、同郷の人との打ち解け合いなど、人との関わり合いに関するポジティブな回答は多く見られました。地方学生の就活はより人の温かみを感じられる機会になっているのかもしれません。
調査時期: 2021年11月09~10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート