コロナ禍の影響で密を避けるため、また健康志向の高まりなどから需要が増えている“電動アシスト自転車”。その中でもe-bike(イーバイク)と呼ばれるスポーツタイプの電動アシスト自転車は、通勤、街乗り、ちょっとした遠出でも使えると注目を集めています。

今回はパナソニックが手掛けるe-bike「ジェッター」の乗り心地を検証していきたいと思います。

小柄な女性でも乗りこなせる、スポーティーでスタイリッシュなe-bike

「ジェッター」は、2020年8月にモデルチェンジをした、パナソニックから発売されているミドルレンジの電動アシスト自転車。

  • パナソニック「ジェッター」(カラー:サンゴールド) メーカー希望小売価格 168,000円

以前シートの下にあったバッテリーをダウンチューブに沿わせて搭載したことにより、スポーティーでスタイリッシュなフォルムへと生まれ変わりました。

  • ワイヤ内蔵アルミフレーム

電動アシストの中では比較的軽めの21.1kg(フレームサイズ390mmの場合)と、両手で持ち上げれば階段などの移動も可能でした。フレームサイズは390mmと440mmの2種類展開。乗車適応身長目安が390mmのフレームは144cmからと、小柄な女性でも安心して乗ることができるサイズ設計になっています。

カラーはファッションにも合わせやすいマットチャコールブラック、シャインパールホワイト、個性を引き出すシャイニーブルー、サンゴールドの4色展開とバリエーション豊富。

e-bikeは性能によって価格に幅がありますが、「ジェッター」は168,000円と比較的購入しやすい価格帯です。

コスパ良し シンプルな操作でハイスペックな機能を楽しめる

新設計のバッテリーは12.0 Ahのもので、1回の充電は約4時間で完了します。アシストモードは3種類あり、「HIGHモード」で最大約45km、「AUTOモード」で約54km、「ECOモード」で約85kmの走行が可能。毎日の通勤から週末のサイクリングまで、気軽に様々な楽しみ方ができそうです。

  • ダウンチューブバッテリー

アシストモードはハンドルの左側にあるサイド液晶ディスプレイで、道路の状況に応じて簡単に変更することができます。

  • サイド液晶ディスプレイ

このサイド液晶ディスプレイには、走行中の臨場感を高める機能が満載。平均速度、最高速度、積算走行距離を表示することでよりスポーティーな走行を実現してくれます。

そのほかにも、バッテリー残量、残走行距離、走行距離、そして自転車のペダルが1分間に何回転しているかを示すケイデンスも計測してくれるので、よりスポーツライドの臨場感を楽しむことができるのです。

また小さくても遠くまで明るく照らせるスポーツLEDビームランプを点灯させたり、一押しでアシストモードを「HIGHモード」に切り替えられる機能も搭載しています。

左側にはサイド液晶ディスプレイがありますが、反対側のハンドル右側には外装8段のギアの変速機がついています。

個人的なイチオシポイントはサドル。柔らかすぎず、硬すぎない程よいクッション性の、幅172mmのワイドサドルなので、スポーツバイクにありがちなお尻の痛みを感じにくそうです。

  • スポーツサドルはムチッとした感触でお尻を守ってくれます

ハイスペックな機能をシンプルに操作できるジェッターの乗り心地を実際に試してみました。

漕ぎ始めからスムーズにアシスト 安定感のある乗り心地

まずは平坦な道から走ってみました。 漕ぎ始めるとすぐにアシストが始まり、スムーズにスタート。

約40mmの幅の広めなタイヤのおかげで安定感があり、衝撃も吸収してくれます。また、むっちりとしたワイドサドルはお尻の痛みも気にせずに、長距離の移動も楽にできてしまいそう。

  • ※撮影は自転車歩行者道で行っています

平坦な道では「ECOモード」で充分な力を発揮してくれます。安定感のある走り心地なので、「ECOモード」もしくはアシストなしでもスムーズに走行する事ができます。

「AUTOモード」にしておくと、坂道に入るとすぐに力強くアシストを開始してくれます。坂の勾配にもよりますが、今回挑戦した坂では「AUTOモード」でも頑張る事なくスムーズにアシストをしてくれました。

節約するため「ECOモード」で走ってる時に、ちょっときついかも……という坂に来たら、ワンタッチで「HIGHモード」にチェンジできる一発切替ボタンが役立ちそう。瞬時に「HIGHモード」にできるのも「ジェッター」ならではの特徴です。

8段階のギアとアシストモードを組み合わせれば、通勤もちょっとしたツーリングも手軽にできそうです。

シンプルな操作で、e-bike初心者でも気軽に挑戦できる「ジェッター」。電動アシスト自転車というと一般的にワンサイズしかない製品が多い印象でしたが、「ジェッター」は2サイズ展開と、自分の身長にあったサイズ感を選ぶ事ができます。

スポーツバイクの爽快感を楽しみながら、手軽に走れるe-bike「ジェッター」。普段何気なく通る道で、新しい発見があるかもしれません。