近畿日本鉄道は、ソフトバンクとアムニモの技術協力を得て、IoTを活用した「踏切遠隔状態監視システム」を構築し、11月から導入したと発表した。踏切設備から取得した動作記録や監視カメラの映像について、ソフトバンクのLTE回線を利用して伝送するしくみだという。

  • 監視カメラの取得映像

「踏切遠隔状態監視システム」では、踏切設備の動作記録装置と監視カメラをアムニモが提供するLTE回線対応エッジゲートウェイ「AG10」に接続。ソフトバンクのリモート接続サービス「リモートイット」も利用し、管理者のパソコンへデータや映像を伝送する。

リモートイットはグローバルIPが不要で、サーバーを介さず端末同士が直接データをやり取りするP2P通信ができるため、外部からの不正アクセスや盗聴のリスクを低減しつつ、セキュアにデータを伝送することが可能となる。

  • 踏切遠隔状態監視システムのイメージ

近鉄はすでに大阪線と名古屋線で運用を開始しており、今後も導入を進める方針。導入の効果について、「異常発生時の早期の原因特定や復旧作業の効率化が期待できる」と説明する。今後は踏切設備に加え、車庫内の電気設備の監視など、他の設備へのシステムの応用も検討し、IoTの活用による作業の効率化を図るとのこと。