BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』(毎週日曜12:00~)では、「ダウン症のダンサー」と彼を支える家族を追った『ザ・ノンフィクション特別編「奇跡の夏に輝いて ピュアにダンス 待寺家の18年」』を、12日に放送する。

  • 待寺優さん

今年、奇跡のような夏を迎えた家族がいる。番組が18年間追い続けた待寺家だ。取材を始めた頃は、まさかこんな日が来るとは夢にも思わなかった…

出会った時、13歳だった待寺優さんはダンスに夢中、弾けるように踊っていた。ダウン症のある優さんは、“ダンスが好き”という一心で踊り続け、道を切り開いてきた。

これまで、自分の障がいに向き合って葛藤したり、両親は優のサポートに対する考え方の違いで対立したりと、いくつもの困難にぶつかってきた。そして時が過ぎ、少年は、今年31歳になった。ダンサーとしてのピークは過ぎ、今は、いつか両親がいなくなったとき、どのように自立し生きていくのかが大きな問題だ。

「ダンスをできる限り続けさせてあげたい」母と、「ダンスより自立への力をつけさせるべき」と考える父が対立する。優さん自身も将来への不安を抱えていた。

そんな中2020年、人生最大のチャンスが目の前にやってくる。障がいのあるパフォーマーたちを世界中の人たちが見つめる最高のステージ――東京パラリンピック2020の開会式への出演だ。一生に一度の大舞台。優はその舞台に立ちたいという夢を持ち、選考会に挑む。しかし、優さんの夢を阻んだのは、世界を揺るがす新型コロナ。

果たして、優の挑戦の結末は…。2021年夏、待寺家に訪れた奇跡の夏の物語を、女優・宮崎あおいのナレーションで追っていく。

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