冗長とは無駄が多いことを指す言葉です。日常会話ではあまり使われないものの、ビジネスシーンではよく使われます。間違った使い方をしないよう、正しい意味や使い方を覚えておきましょう。

本記事では冗長の意味や使い方、対義語や類義語などを解説します。また、あわせて冗長の英語表現も紹介します。

  • 冗長の意味

    「冗長」について解説します

冗長とは

冗長は、「じょうちょう」と読み、一般的にはネガティブな意味で使われる言葉です。一方、IT用語として使われる場合はポジティブな意味になります。

ここでは、それぞれの意味を詳しく解説していきます。

冗長の意味

冗長とは、話や文章などが不必要に長く、無駄が多いことを意味する言葉です。例えば、一文が長すぎたり、結論を見失ってしまったりしている話や文章を指摘するときに使われます。

日常会話よりもビジネスシーンで使われることが多く、例えば作成した資料に対し「冗長な文章になっているので修正してくれ」と上司から指摘される、といった場面などが考えられます。このようなときすぐに意味を理解できるよう、社会人ならばぜひ覚えておきたい言葉です。

IT用語としての冗長とは

冗長は、「冗長性」や「冗長化」というかたちでIT分野においても使われる言葉です。この場合、一般的な「無駄が多い」という意味とは異なり、予備や余裕を持たせるといったポジティブな意味合いに変わります。

冗長の英語表現

冗長の英語表現は「verbose」です。言葉数が多く、くどいことを意味しており、冗長の英語表現として使用できます。

また、冗長性を訳する場合は「redundancy」となります。「リダンダンシー」と読み、余剰や重複といった意味を持つ言葉です。日本においてもカタカナ表記で使われることがあるので、覚えておくといいでしょう。

  • 冗長の意味

    冗長は無駄が多いことを意味します

冗長の類義語

冗長には、似たような意味を持つ言葉がいくつかあります。ここでは冗長の類義語について解説します。

過剰

過剰とは必要以上の数量や程度があって、ありあまっていることを意味する言葉です。単に余っているというよりは、望ましくないと言えるほど余分である状態を指します。話や文章以外にもさまざまなものに対して使えるため、日常会話でもよく使われる言葉です。

くどい

くどいとは、しつこく、どぎついと感じてしまう様子のことです。わずらわしく、なるべく遠ざけておきたいという心情も含まれます。例えば、同じことを繰り返し言われたり、わかりきったことを延々と話されたりしたときなどに使います。また、食べ物の味や物の配色が必要以上だと感じる場合にも、くどいという表現が使われます。

長たらしい

長たらしいとは嫌になるほど長いことを指す言葉です。長ったらしいともいいます。主に会話や文章が長い場合を指すので、冗長と同じように使えるでしょう。

冗漫

冗漫とは締まりがなく、無駄に多かったり長かったりすることを意味する言葉です。「漫」には、締まりがないことである「散漫」の意味が含まれています。冗長は無駄な部分を削れば改善できる場合に使い、冗漫はそもそも締まりがないので無駄な部分を削ったとしても改善できずわかりにくい場合に使います。

  • 冗長の類義語

    冗長の類義語には過剰や冗漫などが挙げられます

冗長の対義語

冗長と反対の意味を持つ言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは冗長の対義語について解説します。

簡潔

簡潔とは簡単で要領を得ているさまを表し、手短ではっきりとしている事柄に対して使える言葉です。「来週のイベントについて簡潔に説明する」、「上司への報告には簡潔さが求められる」というように使います。

端的

端的(たんてき)とは、はっきりしているさまや要点をとらえていることを表す言葉です。「時間がないので端的に話す」、「誰が見てもわかるように端的にまとめる」といったように使います。

省略

省略とは、簡単にまとめるために手間や作業を取り除くことを指す言葉です。「発表に際し一部内容を省略した」、「必須項目のため省略は不可となります」というように使います。

  • 冗長の対義語

    冗長の対義語には簡潔や端的などがあります

冗長の使い方

ここでは冗長を使った言葉の意味や使い方を紹介します。

冗長表現

冗長表現は、無駄が多く伝わりにくい文章を指す際に使われます。ライターなど文字を扱う仕事に就いている人にとっては身近な言葉でしょう。「わかりにくいので冗長表現を削除してください」といったように使われます。

冗長化

冗長化とは、システムに障害が発生した場合にそなえ、あらかじめ機材を複数用意するなどの予備体制を整えておくことを意味するIT用語です。「大規模な地震にそなえて、基幹システムを冗長化すべきだ」といった使い方をします。

停止や故障が許されないようなシステムや環境では、障害時の被害を最小限に抑えるためにも冗長化しておくことが求められます。IT業界で働くならば必ず覚えておきたい言葉です。

冗長性

冗長化され、安全性や信頼性が保たれている状態のことを「冗長性がある」といいます。「弊社のシステムは冗長性がある」というように使います。冗長化とあわせて覚えておくといいでしょう。

冗長構成

予備の装置を用意し障害発生に備えた構成方式のことを冗長構成といいます。冗長化、冗長性とともに覚えておきましょう。

  • 冗長の使い方

    冗長はIT用語としても使われます

冗長を正しく使おう

冗長は重複したり、不必要に長かったりして無駄が多いことを指す言葉です。基本的にはネガティブな意味合いで使われます。一方、IT用語として使われる場合は万が一の事態に備えてバックアップをとったり予備を用意しておいたり、余裕のある状態を意味する言葉に変わります。日常生活ではあまり使う機会はないですが、ビジネスシーンでは使うこともあるので、ぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。