今年もいよいよ冬のボーナスの季節がやってくる。年末年始の様々なイベントが控え、なにかと出費が重なる時期だけに、ボーナスの支給を当てにしている人も多いだろう。

また長引くコロナ禍にあって、ダメージを受けた家計を立て直すためにボーナスを有効に使いたいという人もいるかもしれない。そこで今回は、マイナビニュース男女会員500人を対象にアンケート調査を実施。「2021年冬のボーナスは何に使う予定か」などを聞いた。

  • 冬のボーナスは、何に使う予定?

Q.あなたの会社にボーナス制度はありますか?

「はい」(86.2%)
「いいえ」(13.8%)

Q.2021年冬のボーナスは出る予定ですか?

「はい」(84.5%)
「いいえ」(3.5%)
「わからない」(10.4%)
「冬は元々ボーナス支給がない」(1.6%)

Q.2021年冬のボーナスは何に使う予定ですか? 支給予定が不明な方も出ると仮定してお答えください(複数選択可)

1位「預貯金」(47.9%)
2位「生活費の補填」(25.7%)
3位「趣味・娯楽費」(23.6%)
4位「レジャー費」(18.2%)
5位「外食費」(17.5%)
6位「ローンや借金の返済」(16.3%)
7位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(14.4%)
8位「日用品費」(14.2%)
9位「衣料品・装飾品の購入」(11.6%)
9位「教育費」(11.6%)
11位「税金の支払い」(10.8%)
12位「現在のところは未定」(10.6%)
13位「車両・バイク関連費」(9.9%)
14位「習い事・自己啓発費」(8.5%)
15位「美容費」(6.8%)
16位「医療費」(5.9%)
17位「その他」(3.8%)

Q.具体的に、どのようなことに使う予定ですか?(自由回答)

■「預貯金」

・「将来を見通せず、不安が解消されないので預貯金にまわすしかない」(48歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「欲しいものが出たときのために貯金」(39歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「将来どうなるかわからないので、貯められる時に貯めておく。貯金しておく」(44歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「家の簡単なリフォームと修理代。あとはまだコロナが終息していないので、預貯金に回したいと考えています」(49歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「半分は強制的に貯金してしまい、残りはモノを買うより、いろいろな事を体験するのに使いたい」(49歳男性/食品/その他技術職)

■「生活費の補填」

・「毎月の赤字の補てんをします」(47歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「元々少ないので生活費に消える」(44歳女性/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連)
・「向こう半年分の生活費に補てんする」(47歳男性/設計/事務・企画・経営関連)
・「生活費の補填くらいにしかならないと思います」(44歳男性/クレジット・信販/営業関連)
・「月々の生活費の中で、対応できないものを中心に充てている」(39歳男性/サービス/専門職関連)
・「生活費の補填。子どもの歯の矯正」(45歳男性/放送・新聞/技能工・運輸・設備関連)
・「子どもが春に産まれる予定なので、その費用に使います。ベッドやチャイルドシートなど結構お金がかかるので大変です」(30歳女性/専門店/販売・サービス関連)

■「趣味・娯楽費」

・「鉄道模型を買う」(39歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「ゲーム機を買おうと思ってます」(43歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「新しいスポーツ用品を買う」(30歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「キャンプ用品の拡充」(41歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/販売・サービス関連)
・「宝くじや競艇場へ行き、プラスαが出たらさらにイチローや大谷選手のサイン入りカードを買おうと思います」(33歳男性/教育/専門職関連)
・「しばらく趣味の温泉旅行を我慢していたので、ボーナスで温泉旅行に出掛けたい」(46歳女性/化粧品・医薬品/販売・サービス関連)
・「ライブへ行く。ずっと欲しかった作家さんの食器を買う。彼に会いに行く」(48歳女性/環境関連設備/事務・企画・経営関連)

■「レジャー費」

・「旅行に行こうと考えている」(47歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「豪華に国内を旅行したい」(49歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「子どもたちをレジャーや旅行に連れて行く予定」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「来年以降に行けるであろう旅行のために、おいておきます」(41歳男性/教育/クリエイティブ関連)
・「コロナ禍で溜まったストレスを家族と一緒に発散するため、少し贅沢なレジャーや外食に使いたい」(42歳男性/食品/営業関連)
・「友人との旅行・会食など」(49歳男性/半導体・電子・電気機器/メカトロ関連技術職)
・「このままコロナが落ち着いてくれたら、ゆっくりと温泉にでもいき、カニを食べたい」(40歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「泊りがけのツーリング道具」(45歳男性/通信関連/その他・専業主婦等)

■「外食費」

・「焼肉屋へ行きたい!」(49歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「普段食べない高価なモノを食べる」(49歳男性/不動産/営業関連)
・「美味しい物を引き続き食べたい」(43歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)
・「クリスマス、お正月の少し豪華な食事」(42歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「主に貯金で、余裕があったら外食かな」(36歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)

■「ローンや借金の返済」

・「家のローンが大半」(42歳男性/食品/営業関連)
・「自動車ローンの返済」(46歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)
・「カードローンの返済」(48歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「住宅ローンのボーナス分の返済。毎月の生活費は給与で不足するので補填」(42歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「少しは生活費として使うと思いますが、ほとんどはローンの返済に消えていきます。家や車を無理して買ってしまいまして、今大変な状態が続いています」(48歳女性/食品/営業関連)

■「金融商品の購入(投資・資産運用など)」

・「株式投資に使う予定です」(39歳女性/教育/専門サービス関連)
・「つみたてNISA資金」(45歳男性/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連)
・「株取引に全部突っ込む」(45歳男性/証券・投資銀行/専門職関連)
・「株式投資を最近はじめたので、そちらの方に使う予定です」(44歳男性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)

■「日用品費」

・「普段購入できない物を買う」(41歳女性/サービス/専門職関連)
・「普段は買うのを躊躇っている物」(40歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「いいパソコンを買おうと思う」(24歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「生活費がちょっと足りていなくて買い控えていたので、必要なものを買う」(47歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「普段の日用品にいつも通り使って、残りをできるだけ貯金にまわしたい」(46歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

■「衣料品・装飾品の購入」

・「靴を買う」(40歳女性/輸送用機器/営業関連)
・「洋服や外食費」(25歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「冬物のコートの買い替え」(41歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)

■「教育費」

・「学費に使う予定です」(46歳男性/通信関連/営業関連)
・「子どもの入学準備」(45歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「子どもの大学学費」(48歳男性/銀行/営業関連)
・「子どもの来年度の教材費」(38歳女性/教育/専門サービス関連)
・「子どもの教育費として使用し、余ったら貯金」(44歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「貯蓄。高校受験を控える子どもに」(44歳男性/通信機器/営業関連)

■「税金の支払い」

・「固定資産税や住民税、普段の支払い」(39歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
・「払わなければいけないもの払って終わる」(48歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)

■総評

調査の結果、マイナビニュース会員のうち会社にボーナス(賞与)制度がある人は86.2%と、9割近くがボーナス制度があると回答した。2021年冬のボーナスに関しては、出る予定の人は84.5%と8割を超えている。出ない人は3.5%、「わからない」は10.4%。「冬は元々ボーナス支給がない」という人も1.6%いた。

2021年冬のボーナスを何に使う予定かを、複数選択可で聞いた。なお、支給予定が不明な人も出ると仮定して答えてもらっている。その結果、1位は5割近い47.9%の人が挙げた「預貯金」となった。続いて、2位「生活費の補填」(25.7%)、3位「趣味・娯楽費」(23.6%)、4位「レジャー費」(18.2%)、5位「外食費」(17.5%)までがトップ5に。以下、6位「ローンや借金の返済」(16.3%)、7位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(14.4%)、8位「日用品費」(14.2%)、9位「衣料品・装飾品の購入」「教育費」(各11.6%)と続いている。

やはりボーナスの使い道としては、「預貯金」や「生活費の補填」がトップ2となるなど、生活防衛的なものが多く挙げられている。寄せられたコメントにも、「不安が解消されないので預貯金にまわす」「将来どうなるかわからないので貯金をする」「毎月の赤字の補てん」「生活費の補填くらいにしかならない」など、将来を見越して生活を立て直すという趣旨のものが目立っている。

一方、「趣味・娯楽費」「レジャー費」「外食費」も3~5位を占め、貯蓄や生活費以外にボーナスを使いたいとする人たちも一定数いた。こちらの理由としては、「しばらく趣味の温泉旅行を我慢していた」「ずっと欲しかった食器を買う」「コロナ禍で溜まったストレスを発散する」「クリスマス、お正月の少し豪華な食事」など、長く続いていた自粛生活への反動的なニュアンスのものが見られた。やはり、せっかくのボーナスなのだから楽しみのために使いたいということだろうか。

ただ、今回は複数回答可でボーナスの使い道を聞いているため、コメントも複数の項目にわたっているものが多い。「貯金半分、美容半分です。年齢も年齢なので見た目も気をつけたいから」(39歳女性)、「なかなか外出ができなかったので、親を日帰り温泉に連れていきたい。残りは今のところ使う予定がないので貯金しておこうと思っている」(45歳女性)。

「住宅ローンのボーナス分の返済。毎月の生活費は給与で不足するので補填」(42歳男性)、「半分は自分の服や食事に使い、半分は家に入れて子どもの養育費等に充てようと思います」(30歳男性)、「基本的には貯金。一部は自分へのご褒美に何か簡単なものを購入するつもり」(41歳男性)など、バランスを考えた使い道をするという声が届いている。

また中には、「出ないのに使い道を考えるのは虚しいですが、出たと想定しての話です。恐らく近場に1泊2日程度の温泉旅行に行って、日用品をある程度まとめ買いして、あとは貯金に回る予定でした」(49歳男性)という、答えてもらったのが申し訳なくなるような回答もあった。

ボーナスの使い道として「預貯金」や「生活費の補填」など堅実なものがメインにはなってはいるものの、一部では趣味や娯楽、レジャーや外食などへの支出も予定されていることがわかった。これまで、なにかと我慢を強いられてきただけに、たまには適度な息抜きも必要だ。今回は、会社員のそんな本音が垣間見えるアンケート結果となったようだ。

調査時期: 2021年11月16日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません