丸亀製麺と株式会社TOKIOは、キッチンカー「笑顔うどん号 にこまる」で全国に丸亀製麺のうどんを届けるプロジェクトをスタートする。都内で29日に開催の発表会に登壇したTOKIOの城島茂さんは「日本全国に元気を届けていけたら」と抱負を語った。

  • 丸亀製麺×TOKIO、キッチンカー「笑顔 うどん丸」プロジェクトを開始

    丸亀製麺×TOKIO、キッチンカー「笑顔うどん号 にこまる」プロジェクトを開始

■これまでの活動と今後

丸亀製麺とTOKIOは今年(2021年)4月に共創型パートナーシップを締結し、この半年間「うどんで日本を元気にプロジェクト」を展開してきた。

第1弾として国分太一さんが開発した「丸亀こどもうどん弁当」は7月21日から8月下旬まで販売し、約3週間で25万食を突破。第2弾として松岡昌宏さんと丸亀製麺が共同開発した「トマたまカレーうどん」は9月3日から10月中旬まで販売し、約150万食を提供した。

  • 第1弾で国分さんが「丸亀こどもうどん弁当」を、第2弾で松岡さんが「トマたまカレーうどん」を開発。どちらも好評を得た

    第1弾で国分さんが「丸亀こどもうどん弁当」を、第2弾で松岡さんが「トマたまカレーうどん」を開発。どちらも好評を得た

そもそもプロジェクト発足の経緯について、丸亀製麺 代表取締役社長の山口寛氏は「コロナ禍で笑顔が少なくなったことで、それまで当たり前のようにあった元気、笑顔こそが人々の日常生活に欠かせないものだと気付かされました。そこで、皆さんの笑顔を1杯のうどんで取り戻すことを使命と感じたんです」と説明。手作り、モノ作りを大切にして地域、社会、人と真摯に向き合う株式会社TOKIOと思いを共にして、これまで取り組んできたと話す。

また城島さんは「丸亀製麺さんの思いに感銘を受けました。うどんで日本を元気にする、みんなの笑顔を取り戻す、という目標がメンバーの胸に響いた。日本全国に笑顔と元気をお届けするお手伝いができて感謝しています」と話した。

  • 丸亀製麺 代表取締役社長の山口寛氏(左)から感謝状を受け取る、TOKIO社長の城島茂さん(右)

    丸亀製麺 代表取締役社長の山口寛氏(左)から感謝状を受け取る、TOKIO社長の城島茂さん(右)

さてプロジェクトも第3弾となり、いよいよ城島社長が日本全国を行脚する。キッチンカー「笑顔うどん号 にこまる」の行き先は公募で決められるという。応募期間は2021年11月29日から2022年1月31日まで、応募資格は年齢・男女を問わない日本に在住している方。すでに特設ページには応募フォームが用意された。選考を経て、プロジェクトは2022年2月上旬に実施される見込みだ。

  • プロジェクト第3弾として、キッチンカーが日本全国をめぐる

    プロジェクト第3弾として、キッチンカーが日本全国をめぐる

城島さんは、このキッチンカーを考案した経緯について「全国の方に元気を届けるにはどうしたら良いか――。そこでお店に来てもらうだけでなく、こっちから出向いてうどんを召し上がっていただくことを考えました。移動式キッチンカーなら直接、色んなところに行くことができる。水面下で、ずっと会議を続けて練ってきたアイデアなんです」と明かす。某番組で使っているキッチンカーとは全然レベルが違う、丸亀製麺の店舗と変わらない調理ができるのが驚いた、など「笑顔うどん号 にこまる」の高性能ぶりを絶賛していた。

  • トークセッションの前にキッチンカーが披露された。耐久性があり水や腐りにも強いチーク古材を使用した外装が特徴的。どこか温もりが感じられるデザインになっている

    トークセッションの前にキッチンカーが披露された。耐久性があり水や腐りにも強いチーク古材を使用した外装が特徴的。どこか温もりが感じられるデザインになっている

ちなみに行脚先では、その土地ならではの野菜や食材を盛り込んだ1杯にすることを考えている。『あのとき食べた、あの味が忘れられない』というような、思い出の1杯を目指しているという。山口社長は「個人的な話になりますが、祖母が種子島に住んでいます。近隣に丸亀製麺がなく、我々のうどんを食べたことがない。そんな人にもうどんを届けたい、私にもそんな思いがありました。全国から『キッチンカーに来てほしい』という思いを受け取って、全国を巡っていきます」と説明した。

  • 同社ホームページから

    同社ホームページから

最後に、城島さんは「みんなで作る『共創』から、日本全国のみんなで思い合う『共想』にプロジェクトを進めていきたい。思いやりで人々をつなげていけたら良いなぁと思います」と思いを語っていた。