マイナンバーカードの取得、登録で最大2万円のマイナポイントがもらえる「マイナポイント付与」政策が注目を集めています。そこで現時点での最新情報とマイナンバーカードの取得方法、さらにマイナンバーカードの活用方法まで、わかりやすく解説します。

  • マイナポイントはどうやってもらう?

マイナポイントを最大2万円分もらうには?

政府はコロナ禍の経済対策として、マイナンバーカード保有者を対象に、最大2万円のポイントを付与する方針を決めています。現時点でわかっていることをまとめてみましょう。

マイナポイントが付与される条件は次の3つです。

(1)マイナンバーカードの新規取得者に最大5,000円分付与
(2)マイナンバーカードを健康保険証として利用登録した人に7,500円分付与
(3)マイナンバーカードと公金受け取り用の預貯金口座を紐づけた人に7,500円分付与

全部満たすと最大2万円分のマイナポイントがもらえます。

(1)マイナポイントを5,000円分もらうには?

(1)については、すでにマイナンバーカードを取得済みであっても、現行の付与事業に申し込んでいなければ、今回の対象に含まれます。

現行の付与事業というのは、2021年4月末までにマイナンバーカードを取得し、マイナポイント付与の申請をした人が、チャージまたは買い物をすることで上限5,000円分のポイントを受け取ることができるマイナポイント事業のことです(申請は2021年4月末までですが、チャージや買い物をしてマイナポイントが受け取れる対象期間は2021年12月末までとなっています)。

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つまり、こちらの事業でマイナポイント付与を受けた人は、今回の新マイナポイント事業では受け取れず、付与を受けていない人は、すでにカードを取得していても、今回の新マイナポイント事業の対象となるわけです。これによって、マイナンバーカード取得者全員にマイナポイント5,000円付与の機会が与えられることになります。新マイナポイント事業でも、キャッシュレス決済によるチャージまたは買い物によってのポイント付与となります。

(2)(3)マイナポイントを1万5,000円分もらうには?

(2)の健康保険証の利用登録をするには、登録する端末にマイナポータルアプリをインストールする必要があります。そのアプリを使ってマイナンバーカードを読み取れば、登録が完了します。

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(3)の預貯金口座は、2022年度中に始まる予定の公的給付金の受け取り用口座となります。これを事前に登録しておくことでポイントが付与されます。登録はマイナポータルなどで手続きが可能となる予定です。

(2)と(3)のポイント付与方法は未定となっています。

また、詳細は明らかになっていませんが、最大2万円のマイナポイントについて、地方自治体によってさらに上乗せもあるようです。今後の動向に注目しましょう。

マイナンバーカードの取得方法

マイナンバーカードを取得するための流れをご紹介します。マイナンバーカードをまだ持っていない人には2021年3月までに交付申請書が送付されています。こちらを手元に用意しましょう。

<スマートフォンで申請>
(1)顔写真をスマホで撮影しておく。
(2)交付申請書にあるオンライン申請用QRコードをスマホで読み取る。
(3)表示された画面にメールアドレスなどを登録。
(4)登録したメールアドレスに届いたURLをクリックして、申請用Webサイトを開く。
(5)顔写真を登録し、必要事項を入力して申請完了。

<パソコンで申請>
(1)6カ月以内に撮影した顔写真のデータを用意しておく。
(2)申請用Webサイト(「マイナンバーカード パソコン」で検索)で、交付申請書に記載されている申請書ID(23桁の数字)を入力し、メールアドレスなどを登録。
(3)登録したメールアドレスに届いたURLをクリックして、申請用Webサイトを開く。
(4)顔写真を登録し、必要事項を入力して申請完了。

<証明用写真機で申請>
街中にあるマイナンバーカードの申請に対応している証明写真機から申請します。
(1)タッチパネルから「個人番号カード申請」を選択。
(2)料金を投入して、交付申請書にあるオンライン申請用QRコードをバーコードリーダーにかざす。
(3)画面の案内に従い、必要事項を入力する。
(4)顔写真を撮影して送信し、申請完了。

<郵送で申請>
(1)6カ月以内に撮影した顔写真を用意しておく。
(2)交付申請書に必要事項を記入し、顔写真を貼付する。
(3)返信用封筒に入れて郵送し、申請完了。

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申請が完了すると、約1カ月後に、交付場所などを知らせる交付通知書(ハガキ)が自宅に届きます。交付通知書の内容を確認して、期限までに必要な書類を持って交付場所に行き、マイナンバーカードを受け取ります。その際、交付窓口で暗証番号の設定を行います。暗証番号は「6~16桁の英数字」と「4桁の数字」の少なくとも2つが必要です。事前に決めておくとよいでしょう。

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マイナンバーカードの活用方法

マイナンバーカードを取得しても、どのように活用したらいいかのわからないという人のために、活用方法をお伝えします。

1.健康保険証として使える

2021年10月20日から、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる制度が本格的に始まりました。これにより、マイナンバーカードを提示すれば、医療機関の窓口への書類の持参が不要となり、手続きが簡素化できます。また、マイナポータルで特定健診情報や薬剤情報、医療費が確認できるようになります。

マイナポータル(アプリ)は、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録する際に、パソコンやスマホに事前にインストールして使います。マイナポータルで医療費が管理できるため、確定申告の医療費控除が簡単にできるようになります。さらに、転職や引っ越しをした時に、新しい健康保険証の発行を待つ必要がなく、そのままマイナンバーカードで医療機関・薬局を利用できます。

2.窓口に行かなくても行政手続きができる

マイナポータルを利用すると、地域のサービスや行政手続きをパソコンやスマートフォンで簡単に検索でき、手続きによってはそのままオンラインで申請することができます。マイナポータルを利用するには、マイナンバーカードと登録した利用者証明用電子証明書パスワード(4桁)を使って、利用者登録を行う必要があります。

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3.各種証明書をコンビニで取得できる

住民票の写しや印鑑登録証明書などの公的証明書を全国のコンビニのキオスク端末(マルチコピー機)で取得することができます。毎日6時半から23時まで、休日や市区町村窓口の閉庁後でも利用できます。

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マイナンバーカードは、今後さらに活用範囲が広がることは間違いないでしょう。取得のための申請は非常に簡単です。受け取りまでに約1カ月程度かかることと、本人が市区町村の窓口に出向き、暗証番号の設定をしてカードを受け取ることが、人によっては手間と感じるかもしれません。しかし、マイナンバーカードの取得と登録で得られるマイナポイントは、経済対策の一環でもあるので、受け取らないのはもったいないと思います。マイナンバーカードを持っていない人はぜひこの機会に取得してみてはいかがでしょうか。