ガソリン価格が高騰しており、家計にも影響が出ています。日ごろから車を使う人にとって、上手に節約をしたいところです。今回は、ちょっとの気遣いでできる、家計にも環境にもやさしいガソリン代節約ワザを紹介します。

ガソリンを安く給油する方法

ガソリン価格は高騰していますが、ガソリン価格はガソリンスタンド(GS)によっても異なります。一般的にはセルフ給油のGSの方が安い傾向にありまた、会員カードやGSが提携しているクレジットカードで支払うことで、ガソリン代が割引になることもあります。

また、近隣のGSを比較して安い店舗がどこなのか情報を得ることで、お得に給油をすることもできます。例えば、ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」 では、ガソリン価格やガソリンスタンド情報を共有することで、リアルタイムのガソリン価格を知ることができます。とはいえ、遠いGSまでガソリンを使って給油へ行くと、かえって高くついてしまう可能性もあるので、おすすめしません。

ガソリンを節約する方法

そしてまた、生活の足とも言える車の利用方法を工夫するだけで、ガソリンを節約することができます。

家族で乗り合わせて1台の車で移動したり、1回の外出でまとめて用件を済せ、買い物は週2回のまとめ買いにして、車で買い物へ行く回数を減らす。

そして、手続きはオンラインを活用しましょう。銀行の振込みは窓口やATMへ出向くことなく、銀行アプリなどのネットバンキングで済ませることができます。また、振込み用紙があるものは、○○Payといったコード決済などを利用することで、自宅にいながら固定資産税や国民健康保険税などの税金や水道料金などの支払いをすることができる場合もあります。お住まいの自治体によって対応する支払いは異なるので、事前に確認をしましょう。

エコドライブを心掛ける

エコドライブとは燃料消費量やCO2排出量を減らし、地球温暖化防止につなげる運転技術や心がけのことです。

エコドライブには10のアクションがあり、習慣化させることで環境にも家計にも優しい運転を実現することができます。

「エコドライブ10のすすめ」は経済産業省、国土交通省、環境省、警察庁で構成するエコドライブ普及連絡会が策定、広報啓発を行っています。

1. 自分の燃費を把握しよう


自分の車の燃費を把握すると、エコドライブの効果が実感できます。車に装備されている燃費計やエコドライブ支援機能などを使って、日ごろの燃費を把握することを習慣にしましょう。

2. ふんわりアクセル「eスタート」

車をスタートするときの急発進、急加速は、必要以上にエンジンの高回転域を使うことになり、通常の走行に比べて著しく燃費が悪くなります。ふんわりアクセルを心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。目安は最初の5秒で時速20kmです。

3. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転

車間距離が短くなると、ムダな加速・減速を繰り返すことになり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。車間距離にゆとりをもって加速・減速の少ない一定の走行をするようにしましょう。

4. 減速時は早めにアクセルを離そう

走行中の車はアクセルを離してもしばらくは惰性で進みます。前方の車が停止したり、曲がったりすることがわかったら、早めにアクセルを離して減速しましょう。早めにアクセルを離すと2%程度燃費が改善します。

5. エアコンの使用は適切に


車のエアコン(A/C)スイッチは車内を冷却・除湿するためのスイッチです。暖房はエンジンの排熱を利用します。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。気象条件に応じて細かめに温度・風量調整をしましょう。

6. ムダなアイドリングはやめよう

走行していなくても、エンジンがかかっていれば車はガソリンを消費します。エアコンOFFの状態で10分間アイドリングした場合、130cc程度の燃料を消費します。走行していないのであれば無駄な燃料消費になるので、待ち合わせや休憩時など、駐停車時にはエンジンを切るよう心がけましょう。

※ただし交差点で自らエンジンを止める、手動アイドリングストップはやめましょう。

7. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう

あらかじめルート検索・渋滞予測を把握しておくことで、距離と時間のロスが少なくなり、燃料の無駄がなくなり、CO2排出の抑制につながります。

1時間のドライブで道に迷ってしまい、10分間余計に走行すると17%程度燃料の消費量が増加してしまいます。最短時間で目的地へ到達できればガソリンの節約にもなります。

8. タイヤの空気圧から始める点検・整備

空気圧が低下すると、燃費は悪化します。反対に空気圧が高いと燃費は良くなりますが、バーストなどが起きやすいという危険性があります。

タイヤの空気圧が常に適正範囲にあるように、日常的な点検整備が欠かせません。

9. 不要な荷物はおろそう

車の燃費は、荷物の重さによって影響されます。荷物によって車両(車両総重量)が重くなると、その分エンジンなどの負荷が大きくなり、燃費は悪くなります。

たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度燃費が悪化します。

10. 走行の妨げとなる駐車はやめよう

交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞の原因となります。

迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるだけでなく、死角を生むなど、交通事故の原因をつくります。迷惑駐車の少ない道路では、交通の流れがスムーズで、燃費の悪化を防ぎます。

これらのエコドライブを実践すると、安全運転につながるため、交通事故が51.2%削減できるといわれています。

ガソリンの節約方法やエコドライブなどを組み合わせて、高騰するガソリン代を上手にやりくりしましょう。