フリーアナウンサーで女優の田中みな実が、自身がブランドミューズを務めるPEACH JOHNとのコラボでプロデュースに初挑戦。「田中みな実×PEACH JOHN ファーストガードル」を10月20日に発売した。今回の挑戦について田中にインタビューすると、TBS時代の経験が生かされたと明かしてくれた。また、活躍の幅を広げる2021年が自身にとってどんな年になっているのか、話を聞いた。

  • 田中みな実

デザイン、はき心地、機能性に至るまで、田中が妥協なく仕上げた同ガードル。カラーは全3色の展開。ラベンダーはムック本『田中みな実×PEACH JOHN ファーストガードルBOOK』(講談社)付録限定、ベージュ・ブラックはPEACH JOHNにて発売されている。

田中は「当初ブラジャーで一緒にできないかとお話をいただいたのですが、せっかくだったら自分にしかできない商品を作りたいと思い、ガードルの必要性を実感していたところだったので、若い人たちにも広められないだろうかと。ガードルは40代、50代からという印象が強いので、20代の子たちにもはいていただきやすいガードルを作りたいと提案しました」と経緯を説明する。

また、ガードルの必要性について、「ブラジャーはするのに、お尻は野放しでいいのでしょうか。ガードルをはくことを習慣にすれば、加齢によるお尻の変化のスピードを緩やかにできると思うんです」と熱弁する。そして、最初にガードルに挑戦した際、締め付けが強いものを選んで長続きしなかった経験を生かし、今回のプロデュースにおいては、はき心地を重視。「毎日はきたくなるもの、毎日はいても嫌じゃないものを作りたいと思って開発しました」と語る。

プロデュース初挑戦で、その大変さとやりがいを実感したという。「商品は仲良しこよしでは作れないんですよね。気が強いと思われようが、嫌われようが、最終的にこれだけいいものができればみんなハッピー。それでいいんです。全員が納得する商品ができたので、議論を重ねた甲斐があったと感じています」。

ムック本が重版になるなど話題を呼び、次はどんなプロデュースに挑戦するのか気になるところだが、「商品を作るのがいかに大変であるかを痛感したので、しばらくはないです」と断言。「嫌われたくないんです(笑)。世の中的に嫌われるのはいいんですけど、身内に嫌われるのは嫌なんです。あれこれ指示したり、意見するのは心身ともに疲弊します。売れなかったらどうしようという不安ともずっと戦っていましたし。気が小さいんです」と笑い、「完璧なものができたと思っても、それは自己満足の域を出ません。ユーザーの声を聞くまでは安心できないんです。作って終わりじゃないというのが商品プロデュースの難しいところだと思います」とも話した。

また、プロデュースに挑戦したことで、「自分基準で考えてはいけない」と強く実感。「私はサイズが小さいので、どうしてもS基準で考えてしまうのですが、Lサイズの人たちが着たときの違和感やストレスも考えないといけない。Sサイズの私も満足できて、Lサイズの人にも満足してもらうにはどう改良したらいいのか、摸索する日々でした」と明かす。

それは、局アナ時代に「自分の物差しで発言してはいけない」と教わった経験が生かされたという。

「お天気をお伝えするときに、『1週間、晴れが続くでしょう』とにこやかにお伝えするのは自分勝手な解釈だと指摘されたんです。晴れるのはいいことだと思い込んでいましたが、『晴れが続くことで農作物に影響するとか、雨を待ち望んでいる人たちにとっては由々しき事態なんだ』と言われて、なるほどと。自分基準で考えないということは局アナ時代に培ったものでもあり、今回も通ずるところがあるなと感じました」。