成城石井は10月29日〜11月30日、「シンガポールフェア 2021」を成城石井192店舗全店と同社が展開するワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」6店舗で開催する。一部の商品はオンラインショップ 「成城石井.com」でも販売される。

  • 最大36品を展開する成城石井「シンガポールフェア 2021」

スーパーマーケット全体の売り上げ構成比で見ると惣菜類の比率は10%程度だが、成城石井においては22%を占める(2020年3月〜2021年2月)。同社では惣菜の持続的新規開発を成長の鍵としている。

中でも成城石井の特色の一つである海外料理の自家製惣菜開発は、セントラルキッチンの調理人と経営トップが実際に現地で食べ歩いて研究開発を行う。前回(2019年)のシンガポールフェアの際は、現地を訪れた原昭彦代表取締役社長自ら2日間で80メニュー超を試食したというこだわりぶりだ。

コロナ禍で現地への渡航が難しかった今回、駐日シンガポール共和国特命全権大使のピーター・タン閣下による協力を得た同社。日本ではまだ知られていないプラナカン料理を中心とした新しい食文化を調理人に直接指導してもらったのだそう。

プラナカン料理とは、東南アジアに位置する多民族国家であるシンガポール特有の食文化で、中国系とマレー系の婚姻による子孫達によって生み出された上流階級の伝統的な家庭料理。マレー料理をベースに中国料理の調理法を取り入れており、タイをはじめアジア各国の食材やレモングラスや香草などのハーブ、唐辛子や紫玉ねぎ、海老などが多く使われる。

  • (左から)シンガポール政府観光局北アジア局長のマーカス・タン氏、成城石井の原昭彦代表取締役社長、駐日シンガポール共和国特命全権大使のピーター・タン閣下

「海外旅行ができない今、シンガポールを日本に持ってきたいと思いました。コロナが収束した暁にはぜひ現地で味わっていただきたい」と閣下。原社長は「ご協力のもと、本格的なプラナカンスタイルのシンガポール料理を開発することができました。シンガポールの食文化や魅力を日本の方々に伝えていきたい」と話した。

自家製シンガポール風惣菜の新作4種

渾身の新作、まずは「シンガポール風ドライミーシャム(海老のピリ辛焼ビーフン)」(539円)。ミーシャムはもともとは茹でたビーフンにさまざまな具をのせて酸味の効いた甘辛いスープをかけたものだが、今回は食べやすく現地のトレンドでもあるドライタイプにアレンジ。具材と麺・調味料を一緒に炒め、海老の風味が香るちょっとスパイシーで甘酸っぱい焼きビーフンに仕上げた。

  • 「シンガポール風ドライミーシャム(海老のピリ辛焼ビーフン)」(539円)

「シンガポール風ドライラクサ(海老の汁なしラクサ)」(755円)は、シンガポールの定番麺料理であるラクサをこちらもドライタイプにアレンジ。海老や鶏肉のベースに香辛料やココナッツクリームを加えたソースでこだわりの麺を炒めた。殻付き海老やさつま揚げなどトッピングも盛りだくさん。

  • 「シンガポール風ドライラクサ(海老の汁なしラクサ)」(755円)

こちらは「シンガポール風ビーフルンダン(9 種スパイスの牛すね肉煮込みご飯)」(755円)。ビーフルンダンは牛肉をスパイスとココナッツクリーム、レモングラス、ナッツなどと一緒に煮込んだもので、CNNが発表する「世界一おいしい料理」で1位に輝いたこともあるアジアを代表する料理の1つで、濃厚な味わいがご飯とも相性抜群。約2時間半もじっくりと煮込んだ牛肉は、調味料の味が染み込み、口の中でホロっと柔らかくほぐれる。

  • 「シンガポール風アヤムシオ丼(スパイスチキン煮込みご飯)」(647円)

「シンガポール風アヤムシオ丼(スパイスチキン煮込みご飯)」(647円)。アヤムシオとは、鶏の骨付き肉をコリアンダーとタマリンドで煮込んだシンガポール料理で、スパイシーだが辛くない深みのある独特な味わい。今回、ご飯にのせて丼スタイルで商品化した。

  • 「シンガポール風ビーフルンダン(9 種スパイスの牛すね肉煮込みご飯)」(755円)

お酒やジュースとのペアリングも楽しんで

料理にぴったりのお酒やジュースも用意。旅気分をテーマに開発したカクテル「成城石井 Singapore Cooler」(270ml/549円)、「成城石井 Shibuya Cooler」(270ml/549円)は、シンガポールと日本のNo.1Barとコラボ。スパイスとフルーツを組み合わせた「成城石井 スパイシーフルーツジュース」(11月7日発売/230g/各237円)は、ざくろ・ライチ・ジンジャー・ナツメグ、パイナップル・マンゴー・ターメリック、すいか・レモン・コリアンダー・ペッパーの3種。いずれも惣菜とのペアリングを店頭で紹介するそう。

  • 「成城石井 Singapore Cooler」(270ml/549円)、「成城石井 Shibuya Cooler」(270ml/549円)

  • 「成城石井 スパイシーフルーツジュース」(11月7日発売/230g/各237円)

フェア期間中は、「成城石井自家製 ソイソースチキンとオクラのシンガポール風ヌードル」「成城石井自家製 シンガポール風 10 種スパイスのチキンカレー」「成城石井自家製 有機豆乳とココナッツの黒胡麻豆花(トウファ)」を再販売するほか、販売中の「成城石井自家製 海老とオクラのシンガポール風焼ビーフン」「成城石井自家製 シンガポール風ラクサ」も継続して販売。フェア全体としては、ドリンクや菓子、調味料やレトルトなど、新商品9品を含む最大36品を展開する。シンガポール雑貨などが抽選で当たるプレゼントキャンペーンも。

  • 売り場イメージ

同期間中、Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYOでも、シンガポールフード3種「殻付き海老とパクチーのドライラクサシンガポール風パスタ」(1,419円)、「9種スパイスの牛すね肉煮込みビーフルンダン シンガポール風リゾット」(1,419円)、「スパイスチキン煮込み シンガポール風アヤムシオ」(869円)を提供する。

  • 「殻付き海老とパクチーのドライラクサシンガポール風パスタ」(1,419円)、「9種スパイスの牛すね肉煮込みビーフルンダン シンガポール風リゾット」(1,419円)、「スパイスチキン煮込み シンガポール風アヤムシオ」(869円)

どれも旅行の楽しさを思い出させてくれるような、非日常の味わい。シンガポール本場の料理で、旅気分を味わってみてはいかがだろうか。