JR東日本とJR西日本は26日、乗客の利用状況や経営環境の変化を踏まえ、2022年春から東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線とJR東日本管内の特急列車の特別車両(グリーン車と「グランクラス」「プレミアムグリーン」)に適用する料金の改定を発表した。
現行の料金は、JR東日本が2002年の東北新幹線八戸開業時に利用促進を目的に値下げを行ったものをベースとしている。今回の発表によれば、一部の営業キロ帯を除き、JR6社共通のグリーン料金(JR各社にまたがる場合のグリーン料金)と同等の水準に改定するとのこと。「グランクラス」料金と特急「サフィール踊り子」のグリーン料金についても、ベースとなるグリーン料金が変更となることから改定が行われる。
これにより、グリーン料金と「グランクラス」料金は250~1,360円の値上げ、「サフィール踊り子」の「プレミアムグリーン」のグリーン料金は250~700円の値上げ、「サフィール踊り子」のグリーン個室のグリーン料金は4人用個室で2,800円、6人用個室で4,200円、それぞれ値上げされる。
JR東日本での改定対象は、東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線のグリーン車と「グランクラス」に適用する料金、在来線特急列車のグリーン車に適用する料金、特急「サフィール踊り子」の「プレミアムグリーン」とグリーン個室に適用する料金。「なごみ」のグリーン車、「TRAIN SUITE 四季島」と「スペーシア」の個室の料金は対象外となる。JR西日本での改定対象は、北陸新幹線のグリーン車と「グランクラス」に適用する料金。両社とも改定日を2022年春としており、実施時期の詳細は改めて発表される。