『ザ・ノンフィクション』では、末期がんで余命宣告を受けたパチスロライター・マエダさんと仲間たちの終活を追った『人生の終わりの過ごし方 ~「ダメ人間マエダ」の終活~』のナレーションを9月に担当し、この収録でも涙が止まらなかった宮崎。
「収録してから、『生きるって何だろう』とか『自分がこの先何カ月しか生きられないと思いながら生きていくというのはどういうことなんだろう』とか、本当にずっと考えていて、その気持ちで放送を見たら、マエダさんのことをまたちょっと好きになっていたんです。すごくたくさんのものを残していかれて、きっと見た方にもいろんなことを問いかけた方だったのだろうなと思いました」と、改めてその魅力を実感したそう。
生きることの意味を考えさせられる作品のナレーションが続くが、「毎回、自分にとっても大事な時間になります。今回も待寺家のことを思って過ごすので、どんどん自分の中で昇華されていって、考え方や感じ方も変わっていくと思います」と話していた。
待寺家を追った『ピュアにダンス』シリーズでは、松たか子、中山美穂、Le Coupleらへの楽曲提供や、『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』『ひとつ屋根の下』など大ヒットドラマのサウンドトラックも手がけている作曲家の日向敏文氏が音楽を担当。同シリーズのために制作された優しいメロディーに乗せ、待寺家の温かい雰囲気が伝わってくる番組となっている。
●宮崎あおい
1985年生まれ、東京都出身。『NANA-ナナ-』『少年メリケンサック』『舟を編む』『怒り』などの映画、連続テレビ小説『純情きらり』『あさが来た』、大河ドラマ『篤姫』などに出演。『ザ・ノンフィクション』では番組最多回数のナレーションを担当し、昨年6月7日放送の『生まれてくれて ありがとう ~ピュアにダンス 待寺家の17年~』は民間放送連盟賞・テレビ教養部門の優秀賞を受賞。今回の『奇跡の夏に輝いて ~ピュアにダンス 待寺家の18年~』で担当回は39回に達する。