JR東日本は10月10日に首都圏で発生した輸送障害について、蕨交流変電所(埼玉県蕨市)の火災が原因になったと発表した。10月10日12時52分頃、蕨交流変電所でトラブルにより停電が発生し、山手線、京浜東北・根岸線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、埼京線、常磐快速線、常磐線、武蔵野線、京葉線で電車の運転ができなくなる影響が出た。

  • JR東日本が10月10日に首都圏で発生した輸送障害について説明

10月10日12時52分頃、蕨交流変電所でトラブルにより停電が発生し、山手線、京浜東北・根岸線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、埼京線、常磐快速線、常磐線、武蔵野線、京葉線で電車の運転ができなくなる影響が出たという。

その後、京浜東北線(大宮~赤羽間)、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインを除く各路線は14時20分頃までに運転を再開。停電が復旧したことにより、湘南新宿ラインの新宿駅以北の列車を除き、20時9分頃までに順次運転再開した。新宿駅以北で運転を見合わせていた湘南新宿ラインも、10月11日の始発から全区間で運転再開した。一連の輸送障害により、約23万6,000人に影響が出たという。

原因について、JR東日本は10月10日時点で、「自営電力網の基幹変電所である蕨交流変電所において、変電所機器のトラブルによる火災が発生したものと思われる」と発表。一部線区で停電が発生し、周辺線区にも影響が及んだとしている。火災の詳細は警察と消防が調査を進めている。