また、「出演者に挑む形が一番、番組のオリジナリティを作りやすい」と水野氏。「例えば『初耳学』は、知識モンスターの林(修)先生に挑むというのが企画を考えた時のコンセプト。『アピ~ルちゃん』はトレンドを押さえながら楽しく見てもらう企画なので、挑む相手として最もふさわしいのが指原さんと川島さんでした。朝も土日もゴールデンタイムも番組に出倒しているお二人は、お会いするたびに強力な情報モンスターになりますからね(笑)」と起用理由を明かす。
そして、指原と川島のことを「今のテレビを代表するお二人。さらにテレビ以外でもいろんなアンテナを持っていらっしゃる」と称え、「そのお二人にVTRを見せるってことは僕ら制作チームは毎回が勝負。初回の収録なんて久しぶりにめちゃくちゃ緊張しました」と告白。「川島さんが『物足りなかったら正直に言うつもりでしたけど、期待をはるかに超えてくる楽しさでした』と言ってくださったのでうれしかったです」と安堵の表情を見せた。
メインターゲットは「主婦や仕事から帰ってきた方。仕事に家事に頑張っている女性をイメージしています」。「指原さんに楽しんでもらえる番組を作れば、その先の視聴者の皆さんにもきっと満足してもらえるはず」と考えている。
初回の放送では、普段はオシャレな生活をインスタグラムで発信している2児の母のモデル・辻元舞のリアルな子育てライフや、「マリトッツォ」ブームの火付け役、アピール下手なカレー店などをアピール。辻元の企画は、本人が以前『プレバト!!』の収録の合間に「コロナ禍で日々の子育てが大変。全く余裕がない」って吐露していたのを思い出して、「リアルな生活を発信したほうが共感できるし、アピールになるのでは」と感じて企画したという。
マリトッツォの火付け役に関しては、「以前、コンビニの取材をしたときに、スイーツ担当者から『本場でマリトッツォを食べたことない』と聞いて面白いなって思ったんです。このコロナ禍の中、どのパティシエも本場イタリアで勉強したとは考えられないからここを掘り下げたら面白いかも」というのが企画のきっかけ。やはり、普段の会話などから自分のアンテナに引っ掛かったものをVTRに落とし込んでいる。
「はじめのうちは幅広いジャンルの内容を試しています。視聴者の反応を見て、この方向だというのがわかったら狭めていくつもりです。その作り方は『プレバト!!』と同じですね」と水野氏。回数を重ねてどのような方向性になるのか注目したい。