10月10日は「目の愛護デー」。スマートフォンやテレビなど、常に酷使している目ですが、近年は「子どもの視力低下」も進んでいるそう。メガネやコンタクトレンズを取り扱う「ビジョンメガネ」では、子どもと保護者に「見えることの大切さ」を考えてもらう機会にしてほしいと、ちょっと変わった視力表を作っています。

文科省が2021年7月に公表した2020年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力が1.0未満の小学生の割合は約4割、中学生は約6割に上るそうで、この数字は過去最多だそう。スマートフォンなどを長時間見る子どもの増加に加えて、コロナ禍の巣ごもり生活も一因だと言います。

子どもの視力が落ちているかどうか、普段の生活だとなかなか気づきにくいものですが、「視力チェックを自宅で気軽にやってほしい」と作られたのが、こちらの「みんなの愛が見える簡易視力表」。

  • 「みんなの愛が見える簡易視力表」

よく見ると「あ・い・し・て・る」「あ・り・が・と・う」のメッセージが。一般的な視力表で使われるランドルト環というC型の文字ではなく、ひらがなで書かれたメッセージを通して、測定しながら、普段はちょっと恥ずかしくて言葉にしづらい"愛"を伝えられるようにしているそう。この視力表は、ビジョンメガネの公式サイトからダウンロードすることもできます。

また、あわせて「子どもの視力低下のサイン」も紹介。目を細めていたり、上目づかいで見ていたり、あごを上げてみていたり、ほんのちょっとした仕草ですが、早期発見のきっかけになるかもしれません。なお、こちらはビジョンメガネの店頭でも掲示しているそうです。

黒板の文字が見えづらいと、合っているか不安になったり、勉強についていけず勉強嫌いや集中力の低下につながることも。また自分ではなかなか言い出せない子どももいます。

親子で視力表を見たり、日々の仕草に気を配るほかにも、気になったら必要に応じて視力測定やメガネの相談をするのもよいかもしれません。10月10日の目の愛護デーには、ぜひ親子で視力について考えてみては?