俳優の三浦宏規が5日、東京・品川のクラブeXで行われたミュージカル『グリース』記者会見に共演者の屋比久知奈、有澤樟太郎、田村芽実、そして演出を担当する上田一豪とともに来場、本ミュージカルにかける思いを語った。

  • 左から上田一豪、有澤樟太郎、三浦宏規、屋比久知奈、田村芽実

    左から上田一豪、有澤樟太郎、三浦宏規、屋比久知奈、田村芽実

『グリース』は、1970年代にブロードウェイで初演が行われ、ロングランヒットを記録した青春学園ミュージカル。そんな青春ミュージカルの金字塔ともいえる作品が、注目の若手キャスト総出演で上演されることとなった。

現在の稽古状況について「いろいろありましたが、お稽古(の進行状況)としては順調です」と語る上田。続けて三浦が「このカンパニーは本当に若いんですけど、一番元気なのは(演出の上田)一豪さん。やはりこの作品はエネルギーが必要となる作品なので、一豪さんにお尻を叩かれています」と明かした。

本作には三浦演じるダニー率いる男子不良グループの「T-Birds」、そして屋比久演じるサンディが加入する女子不良グループの「Pink Ladies」が登場するが、稽古場ではそれぞれのグループのメンバー同士の仲が良く、和気あいあいとしているという。

しかしそんな三浦について、有澤は「宏規は稽古を抜けることもあったので、ダンスの入れ込みも1時間くらいしかなくて。さすがに宏規でもちょっとやばいんじゃないかと思ったんですけど、振りを覚える早さが尋常じゃなくて。でもすごいさわやかな顔で。そこまで疲れてる様子もなく。宏規とお仕事をさせてもらうのは3年ぶりくらいだったんですけど、ここまでかと思いましたね。本人の自信とポジティブなところ、そしてそれでもみんなに愛されるところがあって。3年前はまだ子供っぽさがあったのに、立派な大人になったなと思いました。3歳しか変わらないんですけど」とコメント。その言葉に三浦も照れくさそうな顔を見せた。

また、「T-Birds」は顔見知りのメンバーが多いと語る三浦は「『T-Birds』のメンバーって顔見知りだったり、共演したことがある方が多かったんですけど。だからやっぱり仲はいいんです」と切り出すと、「でもやっぱりカンパニー自体が若いというのもあるんで、切磋琢磨して。公演期間も結構長いので、だから楽しくやるのはもちろんいいことなんですけど、やっぱりお互い切磋琢磨してやっていきたいなというのは結構強く思ってるんで。そういった意味では非常にバランスが良いメンバーだし、そういった意味では本当に素敵なメンバーとやれてるなあというふうに思います」と意気込みを語る。

『グリース』といえば、ジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン=ジョンが主演を務めた1978年の映画版が有名だが、上田自身、映画版から『グリース』を知ったということもあり、「やっぱり皆さんがイメージされるのって映画版だと思うんですけど、ただ映画と元の台本はかなり違っていて。元のまま上演してしまうと、映画版で使われている楽曲が使えない。だからそこは会社の方で頑張っていただいて、映画版の楽曲をうまく使えるようにしてもらった」と明かすと、「そういう意味ではすごく盛りだくさんなものになっていますので、映画のキラキラした、夢のような世界をお届けしつつ、かつ今の僕らが見てもちゃんと共感できるものに落ち着かせられたらいいなというのが僕の今の願いです」と本ミュージカルにかける思いを語った。またこの日は会見後にPV撮影のリハーサルも行われ、特別に公開された。