続く在宅勤務の日々。会社ならコンビニのコーヒーや自販機の飲み物を購入してふっと一息……とできるはずが、自宅だとなんだかずっと仕事をしてしまって息抜きができないことはありませんか?

  • 在宅勤務の気分転換に

自宅で口にするのはいつも通りのコーヒーやお茶。それでは気分転換にもなりません。そろそろちょっと良いものにこだわりたいな、なんて思っていたところ、気になるサービスを見つけました!

それが、スペシャルティコーヒーのサブスクリプション「PostCoffee」。自分好みのコーヒーが月に1回3種類ずつ届くサービスです。サブスクは近年増えてきているものの、「コーヒーのサブスクってどういうこと?」と不思議に思ったので、まずは体験してみました。

まずはコーヒー診断

まずサービス開始するために行うのが「コーヒー診断」。スマートフォンやパソコン上で誰でもすぐに無料で行うことができます。

  • 「コーヒー診断」で自分の好みがわかる

コーヒーはどこで飲む? といった質問から、一見コーヒーには関係なさそうな「金曜日に友達と飲むお酒」まで聞かれるのを不可解に思いつつ、7問の問いに答えていきます。

あとでPostCoffeeの担当者に聞いたところによると「コーヒー=難しい」印象がある方が多いことから、できる限りコーヒーへのハードルを下げるため、そして食べ物やライフスタイルの好みとコーヒーの好みの傾向に関係があることからこうした質問を投げかけるようにしているのだそう。

診断が終わると結果がすぐに表示されます。私は「深煎り大好き」らしい……! ちなみに私は普段、インスタントコーヒーはたまに飲むものの、そこまでコーヒーに詳しいわけではありません。味の違いもそこまでわからないので、もちろん自分の好みについてもわかっていませんでした。これがわかっただけでも面白い。

  • 私は「深煎り大好き」らしい……!

基本のセットだと1カ月1,598円でお届けしてもらえるとのことで、さっそく申し込みをします。

届くのは世界15か国から取り揃えた最高品質のスペシャルティコーヒー。現在は30種類とのことですが、日々その数はどんどん増えているのだそう。その味も「ビター⇔フルーティー」「ライト⇔ダーク」の幅がこんなにも広い分布で味わいのバリエーションが取り揃えられています。

  • 世界15か国から取り揃えた最高品質のスペシャルティコーヒー30種類から届く

スペシャルティコーヒーとは、ユニークな個性を持つ高品質なコーヒーのことで、焙煎したてのものを最短で注文翌日に発送してくれるのでいつも新鮮な状態のコーヒーが味わえます。

  • オシャレな箱入りでポスト投函が便利!

3日後、ポストに届きました。ヤマト運輸のネコポスで配送されるため、宅配便ではなくポストに投函されるんですね。ここが地味に便利! 細かいニーズまで考えつくされています。在宅勤務中はインターフォンを鳴らされるとWEB会議中だったりしてプチイライラが募りますからね。

コーヒー初心者でもすぐにコーヒーが楽しめるよう、コーヒー粉・フィルター・ドリッパーが一式セットになっています。コーヒー粉は3種類が約45gずつ(約3杯分)ジッパー付き専用袋に入っています。

  • コーヒー粉・フィルター・ドリッパーがセットに

私の3種は「コロンビア ブエナビスタ」「グリーンコンチネント ブレンド」「ブラジル ファゼンダ サンタエレナ」「グリーンコンチネント ブレンド」でした。

名前だけではコーヒービギナーにはよく分かりませんが、それぞれ味の特徴が「溶けだしたダークチョコレートのようなコクを感じる甘さ、ローストアーモンドを思わせる香ばしさと、クセになるスパイスの様な独特な余韻」(グリーンコンチネント ブレンド)という風に記載されているので、飲む前にイメージをつかむことができます◎

さっそく淹れてみます。フィルターとドリッパーがついているのでお湯とマグカップさえあればすぐに淹れることができ、ワクワクした気持ちのまま即座にコーヒータイムです。

  • 自分で用意するのはお湯とマグカップだけ

なかなかインスタントコーヒーでは嗅ぐことのできない深~い香りが部屋中に広がります。そして「豆が膨らむ」というんですかね、この様子は見ているだけで癒やされる感じがします。今までは「いちいちフィルターにセットしてコーヒーを淹れるなんて面倒だな」と思っていたのですが、この「美味しくなりますぜ!」というような豆の膨らむ様子と広がる香りが、ひと手間を加えるだけの価値があるのでは? という気持ちに。

コーヒーが完成です。ちなみに、「毎回フィルターで淹れるのはマジで面倒だよ」って方はコーヒー粉ではなくコーヒーバッグに変更もできますし、逆に「自分で豆を挽くところからこだわりたい」って方は豆のままのお届けも可能とカスタマイズができるのが幅広い層に愛されている秘訣なのでしょうか。

  • コーヒーが完成

そんなわけで毎日コーヒーを飲む習慣ができたのですが、日によって「今日はミルクを多めに入れてみよう」「今日はお砂糖をちょっと減らして香ばしさを楽しもう」なんてだんだんこだわりが出てきました。インスタントコーヒーと異なり、「絶対美味しい良い豆だから」という品質への絶対的な安心感があるからこそ、「いやもっと美味しくなるはず」「そのためには淹れ方を工夫すればもっとよくなるはず」という探求心に火をつけるのだと思います。

届いた3種のコーヒーを楽しんだら、マイページからそれぞれのコーヒーに対する自分の好みをフィードバックすることで、次に届くコーヒーがより自分好みになります。

この仕組みがどうなっているのかとても気になりPostCoffeeの担当者に質問してみたところ、サービス開始当初はAIでお届けするコーヒーを決めていたけれど、焙煎士の知見とユーザーのデータが溜まっていくに連れて、食べ物やライフスタイルの好みからコーヒーの好みの傾向が見えてきたのだとか。そこで、データの積み重ねで次にお届けするコーヒーの種類を導き出し、提供しているそうです。

  • 2回目が届いた!

さて、フィードバックも行い、2回目のコーヒーが届きました。今回は箱の色が前回と違ってびっくり。さらに今回はお菓子が1つおまけとしてついていました。こういうサプライズはうれしい。フタの内側のメッセージが毎回手書きなのには感動しますね。

2回目に届いたのは「ブラジル ファゼンダ・コネソール」「ニカラグア リモンシージョ」「ブラジル」。前回のフィードバックを反映してか、すっきり飲みやすいけれど果実感を感じられるタイプのものが届いた印象です。

毎日楽しむうちに美味しく飲むためのこだわりが

毎日コーヒーを飲んでいるうちに、「せっかくいいコーヒーなのだからもっと美味しく飲むにはどうしたらいいのだろう」とだんだん探求心が出てきました。そこで同封の冊子に記載されている、「簡単で美味しいハンドドリップの淹れ方」を試してみることに。

  • コーヒー粉のg数を計測して淹れてみる

まずはフィルターをドリッパーにセットし、フィルターに何も乗せない状態で湯通しします。これは、フィルターのわずかな紙の臭いを消す目的で行います。フィルターからコップに落ちたお湯は捨てます。

そしてコーヒー粉を厳密に15g計測し、フィルターに乗せます。コーヒー粉を平らにならし、お湯を30~50g淹れたら30秒蒸らします。2〜3回に分けてお湯を注ぎ、全体量が230gになったら完成です。

そうして淹れたコーヒーは……同じ豆、同じカップなのに味の深みが増し、よりそのコーヒーの味わいが感じられた印象。コーヒーを淹れるのに、はかりを使ったのは初めてでしたがこの厳密さがコーヒーを美味しくしてくれるんですね。これまで「コーヒーなんてだいたい同じ……そんなに変わらん」と思っていたのは自分の雑な淹れ方のせいだったとは。

さらにネット上でいろいろ調べているうちに知った「氷出しコーヒー」にもチャレンジしたくなりました。「氷出しコーヒー」とは、氷が溶けた水で淹れるアイスコーヒーのことです。

  • 「氷出しコーヒー」にもチャレンジ

フィルターにコーヒー豆をセットし、下にお湯が落ちない程度にお湯をまんべんなくかけたら、さらにフィルターを重ねその上から氷を乗せます。氷が自然に溶けるまで放置するのですが、なんと5時間もかかりました。これぞまさに在宅勤務中にぴったりの楽しみ方かもしれません。朝起きてセットすればお昼休みにちょうど飲めるくらいのタイミングです。

今回は初挑戦ということもあって氷の量が少なく、完成した「氷出しコーヒー」は少量でしたが、お湯で淹れた時よりもすっきりとして雑味が少ないことに驚きます。不思議なもので、コーヒー本来の味が濃く出ているのだけれど、お湯で淹れた時よりもほどよく酸味があり、濃厚なのにすっきりというコーヒーの美味しさを味わえる感じがしました。これは美味しいコーヒー豆だからこそ試せる味わい方かもしれません。

このように、美味しいコーヒーに出会えばその楽しみ方がたくさんあることに気づきます。なんだかメリハリがなくなってしまいがちな在宅勤務の日々を少しだけリッチな時間に変えてくれるコーヒーのサブスク、おすすめです。