――茅島さんが演じる水野一花は、東京で町づくりを学んでいる大学生で、休学して気仙沼に移り住んでいる女性。気仙沼のために役に立ちたいという熱意に満ちている若者です。

水野は、いつも笑顔で誰とでもフレンドリーに接する女の子。気仙沼のために頑張っていて、悩みや葛藤を表には出さないタイプ。誰かのために動けるのは純粋にかっこいいですし、悩みを抱えていることを人に見せずに常に笑顔でいられるのもすごい。とても強い女性という印象を受けました。

――茅島さんも意志の強い女性という印象を受けるのですが、ご自身と似ている部分はありますか?

私は基本的に悩み事があると抱えずに、すぐにお母さんや友人に相談するタイプです(笑)。だから水野みたいに悩みを抱えながらも明るく振る舞えるのはすごいな、強いなと感じます。

――役作りはどのように行いましたか?

常に悩みながらの役作りでした。東日本大震災が起こった2011年、私は当時7歳で、地元が長崎なので被災地とは遠かった。なので、どんなことが起きていたのか、きちんと理解が出来ていなかったと思います。当時の様子や現在の復興状況などを事前にたくさん調べて勉強しました。水野が気仙沼の役に立ちたいと思っているので、少しでもその気持ちに寄り添いたくて。自分の人生と水野の人生を照らし合わせて共感する部分がないかも考えましたし、役を身近に感じるように常に考えていました。

――苦労したシーンなどありますか?

水野なりに考えていることがあるのですが、彼女はそれを表に出さない、常に笑顔で明るい女の子。そのバランスを出すのが難しかったです。水野は百音に出会って、百音の言葉で成長して救われていきます。私自身も朝ドラに出演できて成長できていると感じているし、水野として最後まで生きたいです。

――朝ドラ出演という目標は達成しました。今後の目標を教えてください。

次の目標はヒロインとして朝ドラに出演することです。この『おかえりモネ』でしっかりと役に向き合って撮了を迎えられたら、ひと回り大きくなった自分に成長できると信じています。

■茅島みずき
2004年7月6日生まれ、長崎県出身。2017年に「アミューズ 全県全員面接オーディション2017 ~九州・沖縄編~」でグランプリに輝き、芸能界入り。2019年3月に「東京ガールズコレクション」でモデルデビュー、同年4月にポカリスエットのCMで話題に。その後、BS日テレドラマ『恋の病と野郎組』(2019)で女優デビューし、映画『青くて痛くて脆い』(2020)やテレビ東京『メンズ校』(2020)、NHK『ここは今から倫理です。』(2021)などに出演。2021年よりファッション誌『Seventeen(セブンティーン)』の専属モデルに就任。『おかえりモネ』でNHK朝ドラ初出演を果たす。10月14日スタートのフジテレビ『SUPER RICH』に出演。