2019年にポカリスエットのCMで注目を集め、その後、モデル・女優として活躍の幅を広げている茅島みずき(16)。同CMと同じく“人気女優の登竜門”と言われている女性ファッション誌『Seventeen(セブンティーン)』の専属モデルにも就任し、2月1日発売の3月号より誌面に登場した。同誌は、永野芽郁や広瀬すず、清原果耶など、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)の主演を多く輩出。茅島も「朝ドラ出演」を目標に掲げている。

  • 茅島みずき 撮影:蔦野裕

小学2年生からゴルフを始め、プロを目指していた茅島。だが、小学6年生のときに優勝を目指していた全国大会で挫折を味わったという。その落ち込んでいるタイミングで、母から勧められて受けた「アミューズ 全県全員面接オーディション2017 ~九州・沖縄編~」でグランプリに輝き、芸能界入り。事務所のレッスンを受けていくうちに芝居の楽しさを感じるようになり、女優を目指すことに決めた。

抜群のスタイルを生かし、2019年3月に「東京ガールズコレクション」でまずはモデルデビュー。そして、2019年4月にポカリスエットのCMに出演し、一躍脚光を浴びた。「いまだに『ポカリのCMに出られていましたよね?』と声をかけていただくことがあります。当時学校で『ポカリ』とあだ名をつけられるなど、反響は大きかったです」と自身も反響を実感。ちなみに、事務所に入った頃のあだ名は「アミューズ」だったという。

その後も有名企業のCMに多数出演し、最近では三菱パワーのテレビCM「サステナブルドッグ」篇、積水ハウスの「少女の成長」篇、ワイモバイルのWEBCM「スマホ持つか持たないか裁判」に出演。「テレビで自分が流れると、まだ不思議な気持ちになりますが、うれしいです」と照れ笑いを浮かべた。

女優としてはBS日テレドラマ『恋の病と野郎組』でデビュー。映画『青くて痛くて脆い』で映画初出演も果たし、テレビ東京ドラマ『メンズ校』ではヒロインに抜てきされ、現在放送中のNHKドラマ『ここは今から倫理です。』でも存在感を放っている。

作品を重ねていく中で女優の面白さをさらに感じているそうで、「お芝居の魅力は、正解がないところだと思っています。演じる人によってその役が全然違う感じになるし、台本との向き合い方も人それぞれ違う。正解がないからこそ、役について考えている時間は、大変ですが一番楽しいです」と語る。

「どの作品も勉強になることが多く、今まで出演させていただいたすべての作品が今の自分につながっている」と言うが、『青くて痛くて脆い』は特に学ぶべきものが多かったそう。「そうそうたるキャストの方々とお芝居させていただき、現場での立ち振る舞い方や、役への切り替え、監督と役について話し合っている姿など、みなさんからたくさんのことを学ばせていただきました」

『青くて痛くて脆い』出演後は、わからないことがあったら自分から監督に質問できるように。また、「自分の役でいっぱいいっぱいになりがちですが、みなさんのように周りが見える人になりたいと心がけるようになりました」と意識の変化を明かした。

また、原点ともいえるポカリスエットCMが、今も生きているという。「ポカリスエットのCMでダンスに初挑戦したのですが、振りを覚えるだけでなく、感情を出さないといけないというのがすごく難しくて、表現力ってこんなに大変なんだなと感じました」と振り返り、「そのときに表現力の大切さを学び、今の演技にもつながっていると思います」と語る。