NHK Eテレの子供向けSDGs番組シリーズ『ひろがれ!いろとりどり』(Eテレ 毎週月曜19:25~19:54)のテーマソング&子供ユニット発表オンライン取材会が28日、開催された。テーマソングのタイトルは「ツバメ」に決定。YOASOBIとともに同楽曲を歌う子供ユニット・ミドリーズもお披露目された。

YOASOBIとミドリーズ

「YOASOBIとつくる未来のうた」と題したこのプロジェクト。「ともに生きる」をテーマに、テーマソングの原作となる物語を子供たちから募集し、700作品の応募の中から、15歳の乙月ななさんの「小さなツバメの大きな夢」が選ばれた。この物語は、渡り鳥のツバメが、汚れていく海や貧富の差のある人間の営みを見て、小さな自分たちなりにできることはないか考え行動する、心温まる物語だ。

YOASOBIの2人も、オーディションの審査に参加。「小さなツバメの大きな夢」について、Ayaseは「テーマの『ともに生きる』がすごく上手に表されていて、僕たちにも何かできるんじゃないかというのを残してくれるような作品だった」と称賛し、ikuraは「大きな力を持っていなくても、みんなで手を取り合って、やがて大きなものを成し遂げることができるというテーマが素晴らしいなと思いました」と語った。

この物語を原作にAyaseが作詞・作曲を手がけた「ツバメ」。Ayaseは「原作の空を飛んでいるツバメが見ている視点や、そこから見える人々の暮らし、営み、その中で起こっている問題、僕たちは何ができるんだろうというメッセージを、明るくツバメが空を飛んでいるのがスッと頭に浮かんでくるような楽曲にしたいと思って作りました」と説明し、ikuraは「みんなで何かできるかもしれないって考えたときに明るい未来が見えてくるんじゃないかなという気持ちを込めて、みんなが勇気を持てるような曲になれたらなと思って歌いました」と思いを明かした。

YOASOBIとともに楽曲を歌う子供ユニット・ミドリーズは、オーディションで選ばれた小学1年生から5年生の5人で結成。メンバーはあつき(10)、レクシー(8)、うきょう(6)、りりな(9)、ゆめり(11)で、佐藤正和チーフ・プロデューサーは「SNDsのマスコットキャラクターということで多種多様な子供たちに参加してもらいたいと思い、障害のある子、国籍の違う子、いろんな国の子にもオーディションに参加していただきました。結果、とってもユニークだったこの5人を選ばせていただきました」と説明した。

ダンスの振り付けはMIKIKO氏が担当。メンバーのレクシーが、ダンスのポイントを「手の動きです。ツバメが飛んでいる様子や、ツバメが思っていることを手で表現しています。MVを見るときはぜひ手に注目してください」と紹介した。

NHKでは、子供ユニット・Foorinが歌う2020応援ソング「パプリカ」が多くの人に愛され、Foorinは『紅白歌合戦』にも出演した。ikuraは「披露する場が紅白だったらうれしいなって心の中で思いながら過ごしています」と期待。Ayaseも「広く届けられる場があればどんどん参加していきたい」と語った。

なお、「ツバメ」は『みんなのうた』10月、11月の新曲として放送。

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