弁護士ドットコムは9月21日、「選択的夫婦別姓制度に関する意識調査」の結果を発表した。調査は8月11日~16日、同社一般会員1,524名(男性887名、女性629名、性別不明8名)を対象にインターネットで行われた。

  • 選択的夫婦別姓制度の導入についての賛否(男女別)

    選択的夫婦別姓制度の導入についての賛否(男女別)

選択的夫婦別姓制度の導入について賛否を聞いたところ、63.3%が「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答。男女別にみると、男性は55.0%であるのに対し、女性は74.8%が賛成する結果に。

一方、「反対(計)」という人の割合は全体で20.8%。こちらも男性28.3%に対し、女性は10.3%にとどまるなど、選択的夫婦別姓制度導入の賛否に男女差が見られる結果となった。

  • 夫婦の姓、最善と思われる制度は?

    夫婦の姓、最善と思われる制度は?

次に、夫婦の姓で最善と思われる制度を尋ねたところ、「選択的夫婦別姓」(46.9%)が最多となり半数近くを占める結果に。次いで「結婚前の旧姓使用を『通称』として法的に認める」(20.9%)、「現状の制度(夫婦同姓)」(16.3%)と続いた。

そのほか、「戸籍は統一するが、家裁への届出により旧姓を法的に認める(婚前氏続称)」(10.6%)、「ミドルネーム(別姓併記)」(5.3%)など、選択的夫婦別姓だけでなく、類似した制度である婚前氏続称や通称使用にも賛成する声が集まっており、現状の制度の改善を望む人たちも多くいることがわかった。