「手間をかけずに美味しいご飯を食べまくる、そんな優雅な自炊ライフを送りたい」というだらしない願いを叶えるべく、各社の「◯◯の素」的な合わせ調味料を片っ端から試食。結果、最近はなかなか理想に近い自炊ライフを手にしつつある。

この喜びは、ぜひ広くシェアしたい。だって、連日の自炊は本当に大変だし、かと言ってコンビニ弁当やインスタント食に頼ってしまうのは、身体にも家計にも優しくない。

意外にも、化学調味料などを使っていない優しい合わせ調味料も多く、上手く使いこなせば美味しいご飯が自炊できるだけでなく、しっかりと栄養バランスや健康を考慮した食事を摂ることができる。

今回ご紹介する「李錦記 」シリーズの合わせ調味料「青椒肉絲の素」「回鍋肉の素」も化学調味料無添加。濃いめのガッツリ中華をナチュラルに味わえる、頼れる調味料だった。

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世界で初めてオイスターソースを作った李錦記ブランド

エスビー食品が販売する「李錦記」の合わせ調味料シリーズは、100年以上の歴史を持つ香港の大手調味料メーカー「李錦記(りきんき)」社の「中華醤の製造技術」を採用した味作りで高い人気を獲得している。

李錦記社は、あの牡蠣のエキスをたっぷり使った「オイスターソース」を初めて作り出した企業として知られる世界的メーカーである。

なるほど、これはそそられる。それではさっそく、香港にルーツを持つ本格中華の味付けを堪能させていただこう。

今回用意したのは「青椒肉絲の素」と「回鍋肉の素」の2種類。まずは青椒肉絲から作ってみたい。

オイスターソースの旨みが存分に味わえる「青椒肉絲」

オイスターソースといえば青椒肉絲。そう言っても過言ではないくらい、青椒肉絲はオイスターソースを使った料理の代表格である。その生みの親の実力、存分に見せつけてもらおうではないか。

えーと、用意するものは……

  • 牛薄切り肉(約150グラム)
  • ピーマン 中3個(約120グラム)
  • たけのこ水煮(約100グラム)
  • 片栗粉(小さじ1)
  • 塩・こしょう(少々)
  • サラダ油(大さじ2)

……めっちゃ多いな。今まで作ってきたものと比べると、用意する材料がめちゃくちゃ多いぞコレ。

料理一年生にはなかなかハードルが高い気もするが、材料を用意さえすれば、誰でも美味しい青椒肉絲が作れるというなら、手間をかける意味もあるのかもしれない。

下ごしらえとしては、牛肉、ピーマン、たけのこを細切りにし、牛肉には軽く塩・こしょう、そして片栗粉をまぶしておくと肉が柔らかく仕上がるそうだ。

ではいよいよ調理スタート。

まずはサラダ油大さじ1をフライパンで熱し、たけのこを軽く炒める……と。へぇ、すでに一度茹でられて火が通っているはずのたけのこから炒めるのか。少し多めに炒めることで歯ごたえがよくなるのかな?

そしてピーマンを投入。ここまでを強火で1分間行うようだ。ちなみに、今回は黄色いピーマンもあったので混ぜてみた。さっと火を通したら、一度野菜を……取り出す!? なんかいよいよ手が込んできた感じがするぞ。

よし、こんな感じかな。で、フライパンに再びサラダ油大さじ1を加え、牛肉を火が通るまで炒める。

牛肉を炒める目安時間は1分30秒ほど。ここで火を止め、いよいよ「李錦記 合わせ調味料」を加え、よく絡ませる。

こうか。そして炒めたたけのことピーマンを戻して、中火で一分炒め合わせたら……

完成。皿に盛り付けると……おほ〜っ、美味そう!!

う~ん、濃厚なオイスターの香りが漂ってくる。このツヤ感もどうか。食欲をそそってくれるではないか。

それでは、いただきます!!

おお~、さすがに本格的である。これは美味しい。李錦記のオイスターソースのコクと旨みが肉や野菜にしっかりと絡まっていて、箸が止まらない……。野菜もシャキシャキで最高。今思ったが、ピーマンを一番美味しく食べられる料理は青椒肉絲なのではないだろうか。

ああ、確かに後味はスッキリかもしれない。中華料理ならではの濃厚さというかパンチ力は健在だが、口にしょっぱさクドさが残らないのである。お店で食べる立派な町中華の味なのだが、変な重さのようなものがないから安心して食べられる。

まさか自宅でこんなに美味しい青椒肉絲が食べられるとはビックリ。牛肉なので多少原価は張るが、これだけクオリティが高く、しかも一度に3人前の量が作れるなら、決して高くはないと思える。ん〜、ご飯が進みますな。ビールにも間違いなく合うだろう。

香ばしさとコク、甘みのバランスがたまらない「回鍋肉」

お次は「回鍋肉の素」を試してみよう。

こちらで用意するのは……

  • 薄切りの豚バラ肉(約200グラム)
  • キャベツ 中1/4 (約250グラム)
  • ピーマン中1個(約40グラム)
  • 長ねぎ中1/4本(約20グラム)
  • サラダ油(大さじ1)

……やっぱり多いな。用意するものは多いが、それだけ本格的な料理が味わえることは青椒肉絲でわかった。さぁ、めげずに頑張ろう。

下ごしらえは簡単で、豚バラ肉を6cm大に切り、ピーマンとキャベツは一口大にざく切り、長ねぎは斜めにカットするだけ。では調理開始。

まずはフライパンでサラダ油を熱し、キャベツを炒めてからピーマン、長ねぎを入れる。

ピーマンは今回、赤ピーマンを使用した。まぁ何色でもいいのだろう。ここまで強火で2分炒めたら、一度取り出す。

続いて、豚バラ肉を火が通るまで炒める。

肉に火が通ったら、一度火を止め、「李錦記 合わせ調味料」を投入。

肉に「李錦記 合わせ調味料」をよく絡ませたら、先ほど炒めた野菜をフライパンに戻し、中火で1分30秒、炒め合わせる。

これで完成!!

うわ、これまた美味そう……。ではさっそく、いただきます。

あ、やっぱり美味い! この香ばしさとまろやかさが融合した絶妙な味。豆鼓の風味も豊かで、本当にお店で食べる回鍋肉の味だ。濃厚な中華味噌のコク、そして砂糖のほどよい甘みがクセになる。これも一度食べ出したら止まらない。

そてに、キャベツやピーマンの火加減もばっちりだ。作り方の手順に従えば、こんなに丁度いいシャキシャキ食感に仕上がるというのは地味に嬉しい。これもご飯があっという間になくなっていくパターンである。

用意する材料は多かったが、その分、店にも負けない本格的な中華料理が楽しめる。この「李錦記 合わせ調味料 化学調味料無添加」は、気合いを入れて料理したいときに最高のサポート役となってくれることは確実。お試しの際は、ライスは多めに炊いておこう。箸がまったく止まらないことは覚悟すべし!