ミュージカル『ドッグファイト』のフォトコールが16日に東京・日比谷シアタークリエで行われ、屋良朝幸、昆夏美、藤岡正明、大久保祥太郎、壮一帆が取材に応じた。

  • 左から大久保祥太郎、藤岡正明、屋良朝幸、昆夏美、壮一帆

    左から大久保祥太郎、藤岡正明、屋良朝幸、昆夏美、壮一帆

同作は1991年に上映されたリバー・フェニックス主演の映画を2012年にオフ・ブロードウェイでミュージカル化した作品で、 2015年、2017年と日本でも上演されている。今回は初演・再演に続き屋良朝幸が主演を務めるほか、昆夏美、藤岡正明、大久保祥太郎、壮一帆、小川優、今江大地、一色洋平、池谷祐子、彩乃かなみ、坂元健児が出演する。

3度目の上演だが、セットも一新したという同作に挑むにあたり、主演の屋良はミリタリーカットとなり「切ったのは8月頭ぐらいで、20センチ以上は切ってると思うんですが、ちょっともう伸ばすのが嫌になるくらい気に入ってます」と満足そうにする。その一方で「女の子受けするかと言ったらそうでもないのかと思って……」と気にするところも。感想を聞かれた昆は「いいと思います」と答えたが、屋良から「まあまあいいと思います?」とツッコまれ、「素敵です」と言い直すも、藤岡から「あんまり心こもってなかったですよね」といじられていた。

「ジャニーズ事務所に入ってる25年間で初めて」というくらいに髪を切った屋良は「とても気に入ってます。ドライヤーしても17秒で乾きますし」と明かし、藤岡は「ドライヤーするの? 俺はしなかったよ」と驚く。屋良がそこまでの気合いを見せたことで、大久保も「切らないわけにはいかない。小学生ぶりにこんな短くなったので、刈り上げ部分を自分でずっと触っちゃいます」と頭を撫で、屋良は「今江と小川もがっつり海兵隊に」と後輩達にも太鼓判を押した。

男性陣が盛り上がる中、ヒロイン役の昆は「初演を1番後ろの席で観て、とても素敵な作品だなと思っていたんです。明日から、自分が客席で観ていた作品を同じ舞台でお届けできる側ということで、とても感慨深い気持ちで臨んでいます」と心境を吐露。また壮は「9cmヒールで誰よりも大きくなっちゃって、190cmくらいなんじゃないか」と苦笑し、「とにかくこの作品一デカいんじゃないかなと思いながら、デカさが邪魔にならないように。ミュージカル界を引っ張る素晴らしいキャストの方々とご一緒できるということで、自分自身に負けないように少しでも上を目指してがんばっていきたい」と意気込んだ。

主演の屋良は8月20日に新型コロナウイルスに感染、療養の末9月3日より活動を再開したことも発表されている。屋良は「ご心配おかけしたことを申し訳なく思ってるんですけど、人によって症状もまちまちな中、2週間療養させていただいて、すごく早く回復できたんです」と明かす。さらに「稽古にも参加できなかったんですが、キャスト、スタッフの皆さんが力を合わせてすごく良い空気を作り出してくれたんです。その映像を見て家で練習したり、時にはリモートでつないで振り付けを教わったり、色んな配慮をしていただいて、感謝する日々でした」としみじみ。

屋良は「回復してから10日くらいしか稽古がなかったけど、中でも2日くらい昆ちゃんに根気よくつき合っていただいて。みんなが良い空気を作ってくださったのですんなり入れて、そんなに不安はなかったんです」と振り返り、「今のこういう時期に初日を迎えるって、もしかしたら奇跡なのかもしれないし、こうして明日から幕を開けられるのは本当に幸せなことだなと思ってるので、千秋楽までは誰一人欠けることなく走っていけたらと思っています」と語った。

東京公演は9月17日~10月4日に日比谷シアタークリエ、愛知公演は10月6日に日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、大阪公演は10月21日~24日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。