東武動物公園駅西口に9月16日、地域の人々と街に来た人々が交流する「お買い物とまちづくりの活動拠点」をコンセプトとする商業施設がオープンする。これ先立ち、商業施設の主たる店舗である「東武ストア」と「無印良品」の内覧会が9月15日に行われた。この日はプレオープンでもあり、店舗に長い列ができた。

  • 東武動物公園駅西口の新たな商業施設が9月16日にオープンする

新たにオープンする商業施設は、地域コミュニティとつながる駅前開発として、埼玉県宮代町・杉戸町で暮らす人々の利便性向上に加え、東武動物公園などへの来訪者と地域の人々との交流を生み出すことをめざしている。

■地域の人々も街に来た人も楽しめる店舗に

敷地内には約1,200平方メートルの芝生広場が設置された。内覧会の当日には、木のおもちゃで遊ぶイベントや地域の特産品の販売、「ぬか釜ごはん」の実演など催された。この広場のコンセプトは、「くつろいだり、あそんだり、なにかをやってみたり、みんなのやりたいことができる広場」であり、テイクアウトメニューなども座って食べられる。

  • 「東武ストア」と「無印良品」がメインの店舗となっている

  • 「みんなの広場」ではマルシェなどイベントも開かれる

この商業施設に出店する「東武ストア 東武動物公園駅前店」は、食品を中心としたスーパーマーケットとなっている。単に品ぞろえが充実しているだけでなく、地域の産品などの販売にも力を入れており、地元・宮代町の野菜をはじめ、埼玉県産の納豆や豆腐、漬物など、特別なコーナーを設けている。惣菜コーナーでは、埼玉県産米「彩のきずな」を使用し、店内で炊き、握った大きなおにぎりが注目の品となっている。

東武鉄道が走る隣県・栃木県の地ビールや、「SL大樹」関連のお菓子も店頭に並ぶ。さらに、「東武ストア」では、移動スーパー「とくし丸」により、移動が難しく店に来られない人にも新鮮な食品を楽しんでもらえるようにしている。

  • 「東武ストア」では地元産品を多く扱っている。地元のお米を使ったおにぎりも

  • 地酒や地ビールが店頭に並ぶ。開店記念として、東武鉄道の車両を模した箱に入った商品も

  • 「無印良品」の「みんなの台所」では、地域の農産物を使用した料理など提供

  • 「Open MUJI 学び舎」では、試験的にこの地域の土産物を展示・販売

「無印良品 東武動物公園駅前」では、「地域となにかを生み出す場所」をコンセプトに、3つの施設が登場。飲食店の立上げや菓子の製造販売に挑戦したい人の支援を目的として、シェアキッチン「みんなの台所」を設けた。内覧会の当日、宮代町の野菜を多く使用した食事が見本となっていた。

「Open MUJI 学び舎」は、「好きや得意を商いとする」プレイヤーのためにレンタルスペースを提供している。当日は実験型の土産店となっていた。宮代町・杉戸町合同で行っている企業支援活動である。「まちの案内所」では、この地域ならではの魅力と楽しみ方を案内している。

  • 「まちの案内所」で宮代町・杉戸町の魅力を紹介

  • 屋上にはソーラーパネル。東武鉄道の列車が走る様子も見える

この商業施設の特徴として、施設で使用する電力量の約3分の1をまかなえるだけの約1,450枚のソーラーパネルを屋根一面に設置している。東武鉄道では初めて、第三者認証制度「BELS」において最高の評価を獲得したという。