寿司はもはや世界の共通語。世界を旅すると、現地のスーパーで“Sushi”が普通に売られている光景も珍しくありません。ドイツもローカルスーパーで寿司が当たり前に売られている国のひとつで、日本にはないタイプのお寿司にお目にかかれるのですが……

ドイツの“Sushi”のパッケージが犯した“痛恨のミス”をシェアした、南ドイツ在住のきんれーきさん(@kin_reiki)のツイートが反響を呼んでいます。

昨日の帰宅時はアウトバーンの大渋滞に巻き込まれ夕飯作る気力が無くてスーパーで寿司買って食べました
見事にその時の気持ちを代弁してくれてる名前のパックがあったのでつい買って食べましたが、コレ「つらい」じゃなくて「からい」を漢字で書いて読み方間違えたんですね…辛いんですけおおおお!!(@kin_reikiより引用)

  • (@kin_reikiより引用)

「TSURAI」、見るからに「つらそう」なネーミングのSUSHI-BOX。パッケージには「4 Spicy Surimi Sesam Dill」……どんな味のカリフォルニアロールなのでしょうか。

  • (@kin_reikiより引用)

きんれーきさんによると、気になるお味は「つらい」じゃなくて「からい」そう!

この商品名に、リプライやリツイートでは、「すみません爆笑しました」「これは辛いなあ」「つらいシリーズをこの調子でぜひ続けて頂きたい」とコメントが続出。一緒に買った「IRO」という名前のお寿司を見て、「個人的に1枚目に『IRO』もあるので……2個買って『IRO IRO TSURAI』にしたい……」とさらにつらくなりそうな声も。

「ニホンゴ、ムズカシイ…」「読みが違うだけで同じ漢字だから海外の人からしたら意味わかんねぇだろうな」など、日本語特有の難しさに言及する人もいました。

たしかに、「同じ文字なのに読み方が数種類あって、読み方によって意味が違う」なんて、日本語を知らないと想像できないかもしれません。世界各地で同じようなことが起こっているかもと想像すると、ちょっと楽しくなってしまいます。

このツイートをしたきんれーきさんに、「つらい」寿司について詳しく伺いました。

「TSURAI」寿司、投稿者に聞いてみた!

――「TSURAI」お寿司は「からかった」そうですが、どんなタイプの辛さでしょうか? またパッケージには「4 Spicy Surimi Sesam Dill」とありますが、どのような具材が巻かれていたのでしょうか?

「Surimi」にはトウガラシ系統のものが練り込まれているようで、ピリリと舌が痛いような辛さでしたね。

Surimiは日本で言うところのカニカマみたいなものです。ドイツのスーパーではカニカマの形状でも売っていますが、この巻き寿司には、Surimiを細かくすりおろしたものと、0.5cm角に切られたキュウリも入っていました。

――後ろに写っている「IRO」のお味も気になります。どんな具が入っていたのでしょうか?

IROはスモークサーモンとクリームチーズ巻きです。大変おいしいですし、日本人好みの味だと思います。

――ドイツのスーパーでは、お寿司は一般的に扱われているものなのでしょうか。

ドイツのスーパーでは、当たり前に寿司を売っています。大きめのスーパーでは肉屋、魚屋、パン屋、デリカテッセンなどと並んで店内調理の寿司屋さんが入っているケースも珍しくありません。

  • 写真提供:きんれーきさん(@kin_reiki)


ドイツのスーパーに売っているお寿司は巻き寿司が主流。ヴィーガン人口が増えているドイツではヴィーガン寿司もあり、日本ではなかなかお目にかかれないタイプのお寿司にも出会えます。

また、投稿者のきんれーきさんが遭遇した「TSURAI」寿司のパッケージには、「STÄBCHEN INKLUSIVE(お箸入り)」の記載も。日本と違って、ドイツでは家に箸があるとは限りませんし、日本のスーパーのようにレジに割り箸が常備されているわけでもありません。だから、寿司のパッケージに「箸が入ってるよ」とアピールするんですね。そんなちょっとしたところにも文化や習慣の違いが表れています。

ドイツの寿司、なかなか奥が深いですね。