読売テレビでは、17日に亡くなった落語家・笑福亭仁鶴さんの追悼番組を、あす27日に2本放送する。

  • 『大阪ほんわかテレビ』より=読売テレビ提供

19時からの『大阪ほんわかテレビ』は、93年6月のスタート時から仁鶴さんがレギュラー出演し、番組の父のような存在として支えた存在。その姿を過去のVTRで振り返るほか、間寛平、桂南光、月亭方正らほんわかメンバーに加え、スタジオに駆けつけた元レギュラーメンバーの笑福亭笑瓶、森たけしが思い出トークを繰り広げる。また、仁鶴さんが芸能界で残した数々の“伝説”を、貴重な映像を交えて紹介する。

朗らかに笑う仁鶴さんの写真が並ぶスタジオに勢ぞろいしたほんわかメンバー。仁鶴さんとは50年来の付き合いで、同じく番組開始時からのレギュラーメンバーでもある寛平は「(訃報を聞いて)本当にびっくりしましたね。マネージャーから電話で聞いて『ウソやん!』って。それからずっと泣いてました」と悲しみを隠しきれない。

さらに、昨年末まで21年間レギュラーを務めていた笑福亭笑瓶も加わり、『大阪ほんわかテレビ』収録時の仁鶴さんの思い出を語るトークを展開する。人気コーナー『情報喫茶店』で仁鶴さんの隣に座っていた笑瓶が、収録の合間に思わぬことで「師匠に褒めていただいた」というおもしろ秘話を明かすほか、NON STYLEが仁鶴さんのお人柄を物語るエピソードを語る。石田は結婚したときに仁鶴から贈られた思い出の品を「家宝です」と披露。井上は、まだまだ知名度も低かった若手時代、スタジオで仁鶴にかけられた温かい言葉を明かし、「本当にやさしい人でした」と悼む。

2017年に亡くなった最愛の妻“たかこ姫”こと隆子夫人と仲睦まじい2ショットで出演した旅番組のVTRや、『大阪ほんわかテレビ』の特番で実現した明石家さんまとの爆笑対談の映像も大放出。「今の僕があるのは仁鶴師匠のおかげ」というさんま。“お笑い怪獣”が覚醒するきっかけを作った仁鶴さんとのエピソードが明かされる。

さらに2010年の特番で、「アースマラソン」挑戦中に前立腺がんが発覚した寛平を励ますため、はるばるトルコを訪ねた仁鶴さんの涙の名シーンも公開。寛平が思わず感極まる場面も。そしてエンディングでは、そんな寛平が“最後のメッセージ”を披露。仁鶴さんへのあふれ出す思いを、涙を堪えながら切々と語る。

25時26分からは『平成紅梅亭 笑福亭仁鶴追悼特番』。珠玉の名高座「青菜」(95年放送)、「不動坊」(04年放送)、「つぼ算」(11年放送)の3席を放送する。