「我を忘れる」という言葉がありますが、これは「理性を失う」「他者への配慮をなくす」などネガティブな意味合いで使われることが多く、場合によっては周りに迷惑をかけてしまうこともしばしば。

しかし、周りが見えないほどひとつのことに熱中したことで、その場に居合わせた全員がハッピーになるという珍しいケースが見られました。

ツイッターユーザーで絵を趣味とする「むぐ(@mugu6)」さんが、愛犬を血液検査&ワクチン接種に連れて行ったときの出来事です。むぐさんは、当時の愛犬の様子を次のように漫画で報告しました。

午前中の日記(@mugu6より引用)

  • (@mugu6より引用)

最初は血液採取の注射を嫌がっていたワンちゃんですが、むぐさんのバッグにお菓子が入っているのを見つけるとたちまち夢中になり、その熱中っぷりはワクチンの注射器が刺されたことにも気付かないほど。ワンちゃんからすれば恐怖を覚えることもなく事を終え、飼い主さんや動物看護師さんたちもすんなり注射を済ませることができて、すべてが丸く収まったということになります。

この、ありそうでなかった犬版ライフハックは大反響で、ツイートは6.5万件のいいねを獲得し(8月22日時点)し、コメントもたくさん寄せられました。

「全犬にライフハックとして教えてあげてください」

「打った後のご褒美ではなく、打つ時の意識逸らしにオヤツですか……!!! いつも半抱きで引っ掻き傷つけられてばかりの獣医体験の救世主になってくれるかもしれません…!!」

「か、可愛すぎる……! そして人間にもコロナワクチンのときやってほしい」

「次からこの方法でお注射や( ˙꒳˙ )」

「初めからそうすれば良かったのか」

今回は当時の様子について、もう少し詳しく飼い主のむぐさんにうかがってみました。

ーーワンちゃんのプロフィールを教えてください。

むぐさん:名前はぽちで、2009年10月4日生まれの11歳、オスです。諸事情で飼えなくなった人から引き取った犬で、人が好きでおだやかな性格の食いしん坊です。

ーーワンちゃんはこの後、カバンの中のお菓子を食べたのでしょうか?

むぐさん:ワクチン接種後待合室でおやつ(犬用の干し肉)を食べました。血液検査のために朝ごはんを抜いてたこともあり必死で、食べ終わった後も何度かカバンを覗いてました。

ーーこれはこの日偶然、発見した技なのでしょうか?

むぐさん:偶然です。おやつの袋が少し開いていたため、匂いを嗅ぎつけたようです、とにかく食い意地がはっているので……

ーー今回のツイートが大きな反響を生んでいるかと思います。率直なご感想などはございますか?

むぐさん:全部の反応は追えていませんが、犬(ぽち)がかわいいと言ってもらえてるみたいで嬉しいです。試してみようと言ってる方もいらしたので、うまくいくといいなと思ってます。


偶然から生まれた、みんなが幸せになれるこのライフハック術、愛犬家の皆さまはぜひ試してみては?