医療保険は病気やケガに備える保険ですが、加入を迷う方も多いでしょう。公的保険があることも、迷う要因となっているようです。今回は医療保険の概要、必要性、加入するべき人について解説します。

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民間の医療保険とは?

医療保険には2種類あり、公的医療保険と民間の医療保険です。公的医療保険とは健康保険など、国や地方公共団体による医療保険制度のことです。

日本は国民皆保険制度が導入されているので、すべての国民が公的医療保険に加入することになっています。

一方で民間の医療保険は、保険会社が提供する保険商品です。差額ベッド代など公的保険でカバーできない自己負担分をおぎなうため、任意で加入するものです。

また無条件で加入できるわけではなく、申し込みの際には審査を受けます。健康状況に問題がある場合は加入できないこともあります。

民間の医療保険は必要なのか?

医療保険の必要性に関して、さまざまな意見が見られます。公的保険だけで十分、治療費はあまりかからないなどの理由で、必要ないとする意見も多いです。

しかし収入が不安定だったり貯蓄があまりなかったりすると、ケガや病気のとき経済的に苦しむことになる可能性も。

民間の医療保険は、加入の優先順位が高い人と低い人に分かれると考えられます。

民間の医療保険に加入したほうがいい人とは?

医療保険で備えるのがおすすめなのは、下記に該当する人です。

自営業者や個人事業主

自営業者やフリーランスの人は会社員と違い、国民健康保険に加入するのが一般的です。しかし国民健康保険には「傷病手当金」がないのが注意点です。

傷病手当金とは病気やケガで働けないときに、平均月給の2/3の額の保障を受けられる制度です。自営業者などはこの点について、医療保険や就業不能保険などでカバーする必要があります。

貯蓄や収入に不安のある人

生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」でも、入院時の自己負担費用と逸失収入(本来得られたはずの収入)の合計は、約30万円という結果が出ています。

一つの目安として、これだけの金額を負担するのが難しい場合は、医療保険で備えておくと安心と言えます。