女優の山田杏奈と金澤美穂が、14日に放送される『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』(フジテレビ系、毎週土曜23:40~)の第2話にゲスト出演する。

第2話では高槻(伊野尾慧)や尚哉(神宮寺勇太)が通う青和大学で「わら人形の呪い」を巡る騒動が起こる。 呪われたのは陸上部の期待の新入生・山崎綾音(山田)。高槻は綾音の姉・琴子(金澤)から相談を受け、尚哉を助手に指名し、真相の解明に乗り出す。

そんな“山崎姉妹”を演じる山田と金澤が、それぞれの役どころや作品の魅力、現場エピソードなどを語った――。

  • 山田杏奈(左)と金澤美穂=東海テレビ提供

――それぞれの役について教えてください。

山田:私が演じた綾音は、金澤さん演じる琴子さんの妹。大学から奨学金をもらって、陸上部の選手として頑張っている女性です。

金澤:私の演じる琴子はすごく妹思いの女性です。ただ見方によってはちょっと重いかも(笑)

――姉妹役というのはどうでしたか?

山田:実際の私は弟がいるんですけど、男兄弟との関係と比べると女性同士の姉妹関係は濃いのかなと感じました。同じように男性のご兄弟(兄)がいる金澤さんとも「男兄弟の場合はカラッとしているよね」と話していて。

金澤:でも(山田)杏奈ちゃんとは役じゃなかったら、すごくカラッとした姉妹関係でいられそうだと思いました。

山田:確かに!私もそう思いました。

――スタッフがモニターを見て「めっちゃ姉妹感ある!」と驚いていました。

金澤:それは嬉しい!今回の設定上、ちょっとバチバチするシーンもあったんですけど(笑)、役じゃない時の杏奈ちゃんとはすごく近しい感じがするので、今回共演できて嬉しかったし、一緒の撮影はまだ2日目ですが、すごく心地良いです。

山田:私も金澤さんに対して、あまり“はじめまして感”がしないというか、もともと2人の持っている気質が似ているのかもしれないですね!

――お2人の印象や現場エピソードを教えてください。

山田:前回、ある映画の現場で1日だけ金澤さんとご一緒したのですが、あまり話せなかったので、今回改めてご挨拶しようとしたら、真っ先に「杏奈ちゃんが参加していた写真展を見に行ったよ!」と言ってくださって。その写真展に、金澤さんのお友達が出ていたので見に行かれたそうなのですが、私のことまで覚えていてくださって、すごく嬉しかったです。金澤さんは現場でフランクに話しかけてくださり、先輩なんですけどすごく話しやすくて、素敵な方だなって思いました。

金澤:私の印象は、杏奈ちゃんはどんな現場でも自分で自分のペースをつかめるタイプ。と言うのも、寝ているところをよく目撃するんです (笑)。前回、映画の現場で初めて会った時に「おはようございます」って挨拶してすぐ「すや~」って寝ていたよね(笑)。

山田:そういえば、すごく私が寝ていた日でした。でも、たまたまですよ、本当に!

金澤:今回も待ち時間にふと見ると寝てる(笑)。(山田が参加した)写真展を見させていただいた時に、猫と共演している写真があってそれがすごく好きだったんですけど、杏奈ちゃんはその猫ちゃんぽいなって。ふと見ると寝てるけど、すぐパッと起きて芝居ができちゃう!

山田:お恥ずかしい(笑)!!

――印象に残った現場エピソードを教えてください。

山田:今日(研究室のシーン)ですね。というのも、伊野尾さんが黒板に(セリフとは違う)文字を書きながらお芝居をしていらして、それが「難しい」と言いながらスタンバイの間、ずっと練習をされていたんです。そういう地道な努力や芝居に真摯に向き合っていらっしゃる姿を間近で見ることができて、今回ご一緒させてもらって本当に良かったなと思いました。

金澤:私は神宮寺さんなんですけど、現場でメイクさんがお水を持ってきてくださった時に神宮寺さんが「いただきます!」と元気に仰って。それから、さーっと飲んだ後に“お寿司をおごってもらった”ぐらいの勢いで「ごちそうさまでした!」って(笑)、“狙っている”とかでは全然なくて、本当に素直に仰ってたんです。お水に対してあそこまで丁寧に「ごちそうさまでした!」と言った人を初めて見たので、驚き過ぎて思わず笑ってしまったのですが、神宮寺さんは「どこがツボなんですか?」と不思議そうな顔をされていて (笑)…たぶん神宮寺さんにとっては日常的なことなんでしょうね。本当に素直で丁寧な方なんだなと思いましたし、楽しい撮影現場の思い出として印象に残りました。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

山田:第2話は、針が登場したり、わら人形が出てきたりと、言葉で聞くとおどろおどろしい呪いというものに向き合っていますが、それ以外でも登場人物それぞれの思い、人間関係も複雑なドラマになっています。呪いというものが人と人との関係性にも影響を及ぼしていく。怪異の要素もありつつ、そういった人間関係も見どころになっていますので、楽しんで見てもらえたら嬉しいです!

金澤:このドラマは怪異に対する「現象」と「解釈」がすごく重要なテーマになってきます。でも解釈の仕方は人それぞれ。日常にもある“歪んだ解釈”が何を引き起こしてしまうのか。見ている方にもご自分の物語として感じてもらえるよう、台本のテーマを杏奈ちゃんや伊野尾さん、神宮寺さんたちキャスト皆でお芝居として昇華できたと思うので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思っております。