スーパー戦隊シリーズ第44作『魔進戦隊キラメイジャー』のスピンオフ作品『ヨドンナ』(監督:坂本浩一)が、東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて配信されている。

本作は『キラメイジャー』の人気キャラクター・ヨドンナを主役に迎えたスピンオフドラマ。坂本浩一監督が得意とする「セクシーバイオレンスアクションエンターテインメント」と銘打たれており、テレビシリーズで悲劇的な“退場”となったヨドンナが奇跡の復活を遂げて大活躍する作品となっているようだ。

  • 西葉瑞希(さいば・みずき)。1999年生まれ、愛知県出身。2012年に芸能界デビュー後、2015年からアイドルユニット「きゅい~ん'ズ」リーダーとして活動。2019年にグループを卒業し、『アサルトリリィ League of Gardens』『キューティーハニー The Live~秋の文化祭~』『左ききのエレン -横浜のバスキア篇-』などの舞台で女優として活躍。映画『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』(2020年)の“柿原さん”役でも好評を博し、テレビシリーズ第20話、第42~45話にも出演した。撮影:大塚素久(SYASYA)

本作でヨドンナとペアを組み、大暴れするのは、キラメイレッド/熱田充瑠(演:小宮璃央)のクラスメイト“柿原さん”こと柿原瑞希。彼女はテレビシリーズの前日譚となった映画『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』で初登場して以来、ただの優等生ではなく裏表を使い分ける「二面性」や、充瑠の密かな魅力に気づく鋭い「感性」が高い好感度となり、テレビシリーズへの再登場リクエストがSNS上で盛り上がるほどの人気の高まりを見せた。『キラメイジャー』の人気女性キャラクター2人がどのようなドラマを作り上げるのか、配信日を目前にして期待は高まる一方である。

今回は、柿原瑞希を演じる西葉瑞希にインタビューを行い、エピソード20「あぶないペア」にて充瑠から「ズルパワフル」との絶妙なるキャッチフレーズを与えられた柿原さんがいかにして誕生したのか、そしてスピンオフ作品『ヨドンナ』でどのような活躍をするのかを質問してみた。劇中の柿原さんと同様、元気いっぱいで明るい西葉のコメントをお楽しみいただきたい。

――スピンオフ作品『ヨドンナ』に柿原さん役として出演依頼を受けたのは、いつごろでしたか?

エピソードFINALが放送されてから、かなり後のことですね。もう私の中では『キラメイジャー』は素敵な思い出になっていて、気分を一新するために髪も切りましたし……。切ったあと「スピンオフありますよ」と言われてちょっとビックリしましたが、まあイメチェンしたと思えば大丈夫かなって(笑)。

――改めて、柿原さんが初登場した映画『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』での「反響の大きさ」はすごかったですね。西葉さんご自身は、あの柿原さん人気をどう思われましたか。

映画が公開されたとき、試しに「柿原さん」でエゴサーチをかけてみたんです。そうしたら、公開初日から「あの娘は誰?」とか「柿原さん良かった」みたいなつぶやきを見かけて、柿原さんがみなさんの印象に残ったんだと喜びました。中には「柿原さん苦手」という声もありましたけれどね(笑)。これまでのスーパー戦隊シリーズでは、あまり出てこないようなキャラでしたからね。ヒーローに守ってもらうような“良い子”ではなく、表向きの顔と本音の顔を使い分けるようなところを出していたのが、強い印象を持ってもらえた理由なのかなと思います。

――ところで、柿原さんのお名前は西葉さんと同じ「瑞希」ですけれど、西葉さんが演じるのを最初から想定したキャラクターだったのでしょうか。

最初から台本に名前が書いてあったんです。プロデューサーの方々から聞いたことですが、柿原さんの役は、オーディションでの私のイメージが盛り込まれているんだそうです。最初『キラメイジャー』レギュラーメンバーのオーディションを受けたのですが、これには受からず。後日ご連絡をいただいて「クラスメイト役をやりませんか」というお話がありました。それにしても、プロデューサーのみなさんはいったい私にどんなイメージを持っていたんでしょうね。映画の中では充瑠の描いた絵から、けっこうヒドいイメージを感じるんですけど(笑)。