元乃木坂46で女優の生駒里奈が5日、都内で行われた舞台『エン*ゲキ#05「-4D-imetor(フォーディメーター)」』の取材会に池田純矢、村田充、松島庄汰、田村心、新子景視、阿南健治とともに出席した。

  • 生駒里奈

池田が脚本・演出を務め、「演劇とは娯楽であるべきだ」の理念の基に展開するシリーズの第5弾。今回は「量子力学」をテーマとし、四次元世界や超能力といった未解明のミステリーを“イリュージョンマジック”で魅せる体験型演劇となっている。

記憶を失っている謎の少女・ノアを演じた生駒は、派手なアクションに挑戦している。「体育は苦手な教科。アクションの自信はまったくなかった」と弱気だったが、いざやってみると「めちゃめちゃ楽しい。アクションの練習でミット打ちをしたし、どんどん自分が強くなると感じた。もっと強くなりたい。これからアクションをやっていきたい」と目を輝かせ、アクションの面白さを熱弁した。

報道陣から生駒をオファーした理由を聞かれると、池田は「ノアのキャスティングは苦労した」といい、「舞台を来てもらったときに挨拶して、そのときに『ノアがいる!』と思った。その場で来年空いてる?と聞いて、そしたら(生駒も)『いいっすよ』みたいな」と説明。続けて、“女優・生駒里奈”について「めちゃめちゃかわいいし、天才。俳優としても、存在としても天才ですね。天が作った賜物。何をやらせても一級品。ノアは元気ではつらつな子ですが、根っこの部分は儚くて崩れやすい。その繊細な部分を上手く演じてもらって、生駒里奈とノアが同化していく感じに感動した」と絶賛した。

同作はもともと昨年5月に上演される予定だったが、約1年延期に。池田は当時の心境について「モチベーションを保てていなかった。精神的にも、懐的にも大ダメージだった」と振り返り、きょう初日を迎えて「うれしいよりもありがとうございますという感謝」としみじみ。生駒も「素直にすごく楽しみにこの時間を迎えたわけではない。いまの世界の情勢を見ると、公演してもいいのかなという思いがある」と複雑な胸中を吐露しつつも、「ただ、私たちは誰かを楽しませるために存在している。お客さんにはこの時間だけは絶対に幸せになってほしい」と語った。

同舞台は8月5日から15日まで東京・紀伊國屋ホール、8月28日と29日は大阪・COOL JAPAN PARK OSAKAにて上演される。