「贅沢」と聞くと、お金持ちの人はパーティーや海外旅行といったものに大金を使い、そうでない人はちょっとした買い物により満足感を得る。そんなイメージは少なからずみなさんの中にもあるのではないでしょうか。

そこで今回、実際に年収の差異によって贅沢の仕方は異なるのか? というテーマでアンケート調査を行い、「年収と贅沢の相関関係」について調査しました。少々現実的なテーマではありますが、気になる方は是非最後までお付き合いください。

調査期間:2021年7月1日~14日
調査方法:ネットリサーチ
調査対象:20歳~60歳の男女300名
実施:ポート株式会社(マネット編集部)

年収による贅沢の仕方は?

最初は、メインテーマである年収別の贅沢の仕方についての質問です。

以下は、年収別に「何に対して贅沢を感じるか」に対する回答を集め、それぞれの項目を上位3つずつ表にまとめたものです。

Q.日々の生活で何にお金を使うと贅沢に感じますか?

結果を見ると、年収額に関わらず「食事」に贅沢を感じる方が多いという結果となりました。 食事以外では、年収が低い層では「ブランド品・アクセサリー・衣類」の回答が多く、年収が高い層では「旅行」の回答が目立つ傾向が見られました。

具体的な贅沢のエピソード

ここでは、どのような贅沢をしているのか、具体的なエピソードを一部抜粋してご紹介します。

●食事

50代 女性 年収:300万円台
いつも使っているスーパーで、1,000円くらいのお刺身を買うときが贅沢に感じます。年に数回、何かの記念日にしか買わないので有難味があります。

40代 女性 年収:600万円台
いつも買わない金額の酒類。1本1,000円のワインは普通に飲むけど2,000円を超えてくるとちょっと贅沢に感じる。また、ウィスキーも、「山崎」や「響」を夕食時に飲んでいるときは贅沢を感じる。

30代 男性 年収:1,000万円台
美味しい食べ物にお金を使うと贅沢に感じます。回らないお寿司屋さんで、マグロやウニなど、ひとつで500円以上するお寿司を一口で平らげると本当に贅沢で幸せです。その分、普段は安いご飯で我慢しています。

●旅行

40代 女性 年収:400万円台
旅行のときです。旅行へ行くと美味しい物をいっぱい食べたり、温泉旅館に泊まったり、お土産を買ったりなどたくさんお金を使ってしまうので贅沢に感じます。

50代 男性 年収:500万円台
温泉旅館の客室露天風呂付の部屋に宿泊すると贅沢に感じます。更に部屋食にして食事もグレードアップした時は豪遊している感じがして、家族全員でテンションが上がります。

30代 女性 年収:1,000万円台
結婚記念日にサプライズで海外旅行を計画し、ファーストクラスで行き、レストランを貸し切りプライベートビーチを利用した際には、すごく贅沢に感じました。全くストレスなくのんびり過ごしました。

●ブランド品・アクセサリー・衣類

30代 女性 年収:300万円台
アクセサリー、特にピアスを購入する。自分が頑張ったなと感じる時に、自分へのご褒美としてアクセサリーを購入します。特に天然石の入ったものを購入すると贅沢だなと感じます。

20代 女性 年収:400万円台
いつもより高い洋服を購入した時。普段はセール品や元々リーズナブルな価格の服を販売しているお店で購入することが多いのですが、ちょっと気合を入れたい外出する際は、お気に入りのブランドのお洋服を奮発して購入するのが贅沢かなと思います。

●その他

<エステ・美容> 女性 年収:200万円台
ブランドのコスメ。寝る前にデパコスの基礎化粧品使うとセレブのような気持ちになれる。加えて、香りの良いものだとベター。

<趣味・嗜好品> 男性 年収300万円台
趣味に関連した高額商品を購入し手にした時。例えば楽器・カメラ・車のカスタムパーツを購入し使用している時です。

<日用品>男性 年収:1,000万円台
日用品を普段使っているものからランクをあげると贅沢に感じます。シャンプーやタオル、オーダーメイドの枕などを買い換えると生活の質があがります。

一度の「贅沢」にかける金額は?

次に、一度の贅沢にどの程度の金額を使うのか?についてもアンケートを行いました。以下はその結果です。

最も多かったのが「5,000円未満」の93人、次いで「1万円以上~5万円未満」の86人、「5000円以上~1万円未満」 の74人となりました。 気になる年収別の区分ですが、以下の3つに分けて統計を取っています

●一度の贅沢にかける金額が5000円未満の年収区分

●一度の贅沢にかける金額が5000円以上~10万円未満の年収区分

●一度の贅沢にかける金額が10万円以上~1,000万円未満の年収区分

一度の贅沢にかける金額が5000円未満の場合は、年収の低い層の回答が集まるのに対し、一度の贅沢金額が10万円未満、10万円以上と高くなるにつれて年収の高い層の回答が集まる結果となりました。

まとめ

今回のアンケート調査では、年収と贅沢に関して以下のようなことがわかりました。

  • 年収を問わず食事に贅沢を見出す人が多い
  • 低年収層はブランド品、高年収層は旅行にお金をかける傾向がある
  • 一度の贅沢にかける金額は年収応じて増減している

どんなものに贅沢を感じるかは人それぞれですが、食事が共通の認識としてあるのは興味深い結果と言えるのではないでしょうか。ただ、比較的費用のかかる旅行や、一度の贅沢にかける金額が大きいとの回答は、やはり高年収層に集まっていることから、少なからず収入による格差は見て取れます。

今アンケート調査で、他の人がどのような贅沢をしているのか、ご自身と比較する際の参考になれば幸いです。