フリーアナウンサーの田中みな実が、映画『ずっと独身でいるつもり?』(11月19日公開)で初主演を務めることが29日、明らかになった。

田中みな実

田中みな実

同作はおかざき真里(原案:雨宮まみ)による同名コミックの映画化作。10年前に執筆した“女性の人生における幸せの価値を赤裸々に描いたエッセイ”が異例のヒットとなり、一躍有名作家となった本田まみ(田中)が、“自分にとっての幸せの形”を見つけだす姿を描く。

主人公を演じるのは、『M 愛すべき人がいて』での怪演ぶりが話題となったほか、『絶対正義』『生きるとか死ぬとか父親とか』など、テイストの異なる作品において女性の本音をリアルに、しなやかに表現してきた田中みな実。初の写真集『Sincerely yours...』が60万部を超え宝島社の写真集の歴代1位を記録するなど多方面で活躍している田中の映画初主演となる本作では、やりがいある仕事や好きなものに囲まれる暮らしに充足感を得ながらも、周囲の雑音に傷つき、苦しみ、揺れる30代の独身女性を等身大で演じている。

監督は2015年、若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)に選出され、短編映画をセルフリメイクした『おいしい家族』(19年)などで知られるふくだももこが務める。映画化決定情報に加え、ティザービジュアル・超特報も解禁され、東京の夜にひとりたたずむ本田まみが映し出された。

主演・田中みな実 コメント

この作品は結婚できない女の話ではありません。結婚しないで生きていくと決めた女の話でもありません。30代。結婚しているとかいないとか、子供がいるいないで何かと判断をされることがありますが、それって本当に大切なことでしょうか? 結婚している女は幸せで、していない女は不幸せ? 自身も30代半ばに差し掛かり、このタイミングでお話をいただけたことに大きな意味を感じました。主人公の本田まみ(36)に共感するところが多かったわけではありませんが、仕事がうまくいかないとき、ふと結婚を逃げ道として浮かべた過去は確かにあったなと振り返りました。主演だからと気負うことなく自由に演じることができたのは、ふくだ監督はじめ現場の皆さんがつくってくださった温かで柔らかな空気感のおかげです。自分にとっての幸せは何か。あらゆる雑音を排除し、前向きに考えるきっかけになれば幸いです。

ふくだももこ監督 コメント

みんなズルくて、寂しくて、他人を羨んで、自分を好きになりたくて、必死で。田中みな実さん演じる本田まみをはじめ、私は映画に出てくる女性たちが大好きです。あなたにとってこの映画が“最高の女ともだち”のような存在になってくれたら嬉しいです。

原作・おかざき真里 コメント

映画は漫画とはかなり内容が違います。けれど観た人の背中をそっと押すものでありますように。観たあと少し元気が出ますように。そして漫画にも、少し内容の違う原案のエッセイが存在します。人に寄り添う真摯な文章を書く人の作品です。これを機に、一人でも多くの方が雨宮まみさんの本を手に取りますように。サバンナで生きる人たちのオアシスになりますように。

(C)2021日活