東京五輪3日目となる25日、テニス女子シングルス1回戦が行われ、世界ランキング2位の大坂なおみ選手が出場。中国のテイ・サイサイ選手をセットカウント2-0(6-1、6-4)のストレートで下し、五輪初勝利を挙げた。

  • テニス・大坂なおみ選手が女子シングルス初戦に快勝した

    テニス・大坂なおみ選手が女子シングルス初戦に快勝した

大坂選手にとっては、全仏オープン棄権からの復帰戦。しかもそれが金メダルの期待がかかる五輪の舞台というだけあり、立ち上がりに注目が集まった。ただ、第1ゲームでいきなり3本のサービスエースを披露。ラブゲームでキープし、抜群の立ち上がりを見せた。

続く第2ゲームは強烈なバックハンドで相手を揺さぶり、デュースからいきなりのブレークに成功する。第3ゲームを危なげなくキープすると第4ゲームもブレークしてみせた。第5ゲームはファーストサーブに苦しんだが、最後は男子顔負けのパワフルなサービスエースを決めてしっかりとキープ。結局、第1セットを6-1で奪った。

第2セットは、大坂選手の高速サーブに対抗しようと、テイ選手がベースラインのかなり後方にポジショニングをしストローク勝負に持ち込もうとする。互いにキープしあった第3ゲームに大坂選手がブレークに成功。その後はキープ合戦が続き、迎えた第8ゲームに大坂選手がピンチを迎える。ブレークポイントを2度握られる展開ながらじっくりと耐えると、デュースから強烈なスマッシュを見舞い、「カモン!」。自らを鼓舞して流れを引き戻し、このゲームを苦しみながらキープする。

そして迎えた第10ゲーム。ラブゲームであっさりとキープし、快勝で2回戦進出を決めた。この試合でのァーストサーブ成功率は60%、サービスエースは6本、ウィナーは25本だった。

なお、この日は世界ランキング1位のアシュレイ・バーティ選手(オーストラリア)が初戦で敗れる波乱があり、第2シードの大坂選手が金メダルを取るうえでは最大のライバルが消えたかっこうとなった。