東京2020組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)は2月3日、東京2020大会に参加するステークホルダー向けのプレイブック(ルールブック)の初版を公表した。

  • 東京2020大会に向けたプレイブック(ルールブック)

    東京2020大会に向けたプレイブック(ルールブック)

プレイブックは、2020年12月の新型コロナウイルス感染症対策調整会議の中間整理に基に、IOC、IPC、世界保健機関(WHO)、また第三者である世界中の専門家・機関からの助言と、コロナ禍の中で開催された世界中の国際的なスポーツイベントからの学びを参考にして作成されたもの。

ステークホルダー(オリンピック・パラリンピックの大会関係者及び観客・スタッフ)別に作成されたプレイブック初版は、当事者の視点で作成されており、行程ごとに行うべき基本原則や、枠組みが規定されている。各ステークホルダーは、それぞれの運営上の必要性に応じて策定されたガイドラインを遵守することが求められるという。

プレイブックには、ステークホルダーごとの行程が入国14日前から始まること、出国前・入国時に検査をすること、および大会期間中にスマートフォン用アプリを使用して、健康モニタリングや接触状況を把握したり、さかのぼって行動確認を行うことなどについて記されている。また、この行程の中では陽性者の特定や隔離、感染の疑いがある場合を取り扱うための対策も実施されるとのこと。

アスリート・チームオフィシャル向けプレイブックにおいては、選手村におけるアスリートたちの安全を確保するため、大会期間中、アスリートや関係者は定期的に検査を受けるなどの厳しい管理措置の下に置かれるという。

また、プレイブック初版に記載された内容は、今後の状況変化を踏まえて更新していく。今後、4月から6月にかけて情報の共有・更新を予定しているという。