2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の制作統括・清水拓哉氏が20日、オンラインで取材に応じ、八重を演じる新垣結衣の起用理由や撮影現場でのエピソードを明かした。

新垣結衣

三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗旬が主演を務める本作は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。撮影は、6月上旬にクランクインし、今月は物語序盤の舞台地となる静岡県内でロケを行っている。

大河ドラマ初出演、三谷作品初参加の新垣が演じるのは、義時(小栗)の初恋の人にして、源頼朝(大泉洋)にも愛される八重。

清水氏は、源頼朝の最初の妻と言われている八重について「ドラマチックな人生を送った方。源頼朝の妻でありながら、何者なのかよくわからない女性というのは、ミステリアスでドラマチックだなと思った」と述べ、「新垣さんはお芝居も素晴らしいし、素敵な方ですが、本当はどういう方なんだろうかというミステリアスな感じがある。歴史の影にひっそりと隠れて埋もれていってしまった八重を、彼女だったら魅力的な人物として演じてくれるのではないかと思ってお願いしました」と新垣の起用理由を説明した。

新垣は静岡ロケにも一部参加。清水氏は、八重が膝をつくシーンを見てハッとし、「すごく良かったよね」と、ともに制作統括を務める尾崎裕和氏と思わず顔を見合わせたという。そして、「そんなちょっとしたことでもグッと惹きつけるものがある。やっぱりすごい女優さんだなと思い、今後本格的に芝居のシーンが出てくるので、それを見るのが楽しみです」と語った。