気軽に買い物が楽しめるキャッシュレス決済。さまざまなキャッシュレス決済の手段がありますが、デメリットはないのでしょうか。

この記事ではキャッシュレス決済のデメリットとメリットを合わせて解説します。

  • キャッシュレス決済とは

    「キャッシュレス決済のデメリットとメリット」について解説します

キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは「現金を使わない決済方法」のことです。現金の代わりにカードや専用のアプリを使い、素早く手軽に商品やサービスに対する支払いができます。

現金以外のあらゆる決済方法はキャッシュレス決済と呼ばれるため、多種多様な決済方法が今日では誕生しています。

現金を使わない決済方法

キャッシュレス決済はお札や硬貨などの現金を使わずに料金の支払いや受け取りをする決済方法です。事前に設定や準備が必要で、全ての店舗やサービスに対応しているわけではありませんが、現金支払い以外にキャッシュレス決済を導入する場面は増えてきています。

たとえば、Suicaにチャージしたお金で電車に乗る、クレジットカードで買い物をする、税金の支払いで口座振替を利用するなど、日常生活のあらゆる場面で活用されています。

キャッシュレス社会

日本ではキャッシュレス決済を広める流れが来ています。経済産業省は2018年に日本のキャッシュレスの現状と今後の方向性についてまとめた「キャッシュレス・ビジョン」を策定しました。キャッシュレス・ビジョンでは大阪万博が開催される2025年までに、キャッシュレス決済比率を40%まで引き上げることを目標としています。

一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公開した「キャッシュレス・ロードマップ2021」によると、2008年にはわずか11.9%だったキャッシュレス決済比率は、2019年には26.8%まで上がりました。しかし、キャッシュレス・ビジョンの目標にはまだ到達していないため、今後ますます政府が主導となって、キャッシュレス決済の普及を進めていくことが予想されます。

  • キャッシュレス決済とは

    キャッシュレス決済は現金を使わない決済方法です

キャッシュレス決済の種類

クレジットカード

クレジットカードはキャッシュレス決済として幅広く普及しており、利用した後にまとめて支払い請求が来る後払い式の決済方法をとっています。カードごとに独自のポイント制度や特典がありますが、与信審査があるために誰でも使える決済方法ではありません。

また、クレジットカードと同じカード決済としては、デビットカードとプリペイドカードなどがあります。デビットカードは支払い代金が連携している口座から即時に引き落とされる即時払い式の決済手段です。

プリペイドカードは事前に代金をチャージして使う前払い式の決済手段で、発行手数料や預かり金が発生する場合があります。両者ともクレジットカードとは異なり、与信審査は必要ありません。

電子マネー

電子マネーは現金をデジタル化した電子データで決済を行います。事前に専用のアプリやカードに代金をチャージする前払い式と利用した後にまとめて支払う後払い式などがあります。クレジットカードに付帯している電子マネーの場合は後払い式のみです。

さまざまな種類の電子マネーがあります。たとえば、SuicaやiD、楽天Edy、WAONなど、代表的な電子マネーはコンビニやスーパーなど身近な店舗に普及しています。

キャッシュレス決済アプリ

キャッシュレス決済アプリは現金を使わずにアプリで決済ができます。専用アプリにクレジットカードや電子マネーの情報を登録する非接触IC決済と、QRコードやバーコードを読み取って使うコード決済があります。

財布やカードを持ち歩く必要がなくなり、スマホ1台で簡単に決済できるところがメリットです。

  • キャッシュレス決済の種類

    キャッシュレス決済は用途に合わせて選べます

キャッシュレス決済のデメリットとは

政府も普及を進めるキャッシュレス決済ですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。具体的なデメリットについて解説します。

店舗によっては対応していない

店舗やサービスによってはユーザーが使用するキャッシュレス決済に対応していません。場合によっては現金のみ決済可能な店舗もあります。ある程度の現金を持ち歩いていないと安心できません。

キャッシュレス決済を選ぶ場合は、よく利用する店舗やサービスで使いたいキャッシュレス決済が対応しているのか事前に確認しましょう。

不正利用の脅威がある

キャッシュレス決済では不正利用が脅威となります。特にスマホやカード決済ではスマホやカード自体の盗難や紛失があると、悪用される可能性があります。

また、Webサイトで決済する場合にも、信頼できるサイトでなければ、情報を抜き取るフィッシング詐欺などの手段が横行しています。被害に遭わないためにも、セキュリティ対策を自身で行いましょう。

災害や故障などの事故に弱い

キャッシュレス決済は現金の受け渡しがデータ化されているので、端末の故障や電気系統のトラブル、災害といった状況には弱いです。

主に使用するキャッシュレス決済のほかにも、サブで複数のキャッシュレス決済を導入し、加えて多少の現金を持ち歩くなど、一つのキャッシュレス決済が使えなくなった場合の備えをしておくことが大切です。

支払い能力を超えるお金を使う可能性がある

クレジットカードや後払い式の電子マネーなどのキャッシュレス決済は、手持ちの現金がなくても後日請求されるため決済できてしまいます。そのため自身の支払い能力を超える代金を使ってしまう恐れがあります。

キャッシュレス決済はアプリやWebサイトで支払いの履歴を確認できます。使える金額に制限を掛けることも可能です。支払い能力を超える金額を使わないためにも、計画的に利用していきましょう。

  • キャッシュレス決済のデメリットとは

    キャッシュレス決済のデメリットは使用できない場面があること

キャッシュレス決済のメリットとは

キャッシュレス決済にはさまざまなメリットも存在します。デメリットを理解した上でメリットと比較しながら導入を検討しましょう。具体的なメリットについて解説します。

現金を持ち歩く必要がない

まず、キャッシュレス決済は手軽に決済できるところが最大のメリットです。財布の現金を数えることやATMから現金を引き出す手間がありません。

コンビニやスーパーなど、日常生活の買い物ならば、財布を持ち歩かずにキャッシュレス決済だけで支払いができることも。

決済がスムーズ

キャッシュレス決済は現金とお釣りの受け渡しがないため、素早く決済が完了します。また、スマホは普段取り出しやすい位置に収納していることもあり、ストレスなく決済できます。

特典やポイント制度がある

利用した金額に応じたポイント還元や入会特典を設けているキャッシュレス決済があります。現金払いよりもお得に活用できます。

キャッシュレス決済によって多種多様な特典やポイント制度があるため、選ぶ上で最も悩ましい部分です。利用する状況を考えて、最適なキャッシュレス決済を選びましょう。

お金を管理しやすい

キャッシュレス決済には支払い能力を超えた金額を使ってしまう可能性がありますが、履歴がデータ化されているためにお金の管理もしやすくなっています。

たとえば、家計簿アプリと連携すれば、手動で記帳しなくても自動で履歴を反映できる機能もキャッシュレス決済によっては利用可能です。お金を管理する手間も省けます。

  • キャッシュレス決済のメリットとは

    キャッシュレス決済のメリットは手軽に決済できること

キャッシュレス決済のデメリットを理解して使おう

キャッシュレス決済は現金を持ち歩かずにスムーズに決済できるメリットがあります。クレジットカードやキャッシュレス決済用のアプリなど、ユーザーの用途に合わせて使いやすい決済方法を選べるところも強みです。

しかし、キャッシュレス決済は現金よりも利用できる範囲は狭く、不正利用や災害などの事故に弱い側面もあります。今後さらに普及していくことが予想されるため、改善に期待です。デメリットを受け入れた上で適切な決済方法を選ぶように心掛けましょう。

経済産業省「キャッシュレス・ビジョン