特撮ドラマ『仮面ライダージオウ』(18)の主人公の常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ役を演じた俳優・奥野壮が、6月26日にスタートしたNHKドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』(NHK総合 毎週土曜18:05~ ※全3話)で再び特撮ヒーローを演じている。

  • NHKドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』で主人公・森宮大志を演じている奥野壮

本作はパラスポーツと本格特撮が合体した前代未聞のドラマで、主人公は、大きな夢を持ち、パラ陸上の練習にも打ち込む17歳の高校生・森宮大志。その彼がひょんなことから、強化スーツに身を包み車いすのヒーロー「ガンディーン」として侵略者から地球を守ることに。

車いすに乗ったヒーローのデザイン、車いすを使ったアクションなど、前例のないチャレンジも多い本作について、また、大志のコーチ・深井京役の小芝風花ら共演者との撮影秘話について、奥野に話を聞いた。

――車いす陸上のトップアスリートを目指す高校生・森宮大志は、明るくてポジティブですが、ご自身と重なるところはありますか?

本当に強いですよね。もともと歩けていたけれど事故で歩けなくなり、それでも宇宙飛行士を目指すという強い精神力を感じました。夢に真っすぐなところは似ているかもしれないけれど、強い心やポジティブな彼のいいところを僕は持っていなくて、実はけっこうネガティブなんです(笑)。でも誠心誠意、まっすぐな心でお芝居に向き合ったし、お仕事を続けていく上で真っすぐな心を持ち続けられると思いたいですね。

――車いすのヒーローを演じるにあたり、特に意識したことはありますか?

車いすで生活している役だったので、足が動かないように意識してお芝居をしていましたし、17歳という僕より3歳くらい若い役で、それほど自分と(年齢)差がないこともありましたが、よりピュアな感じで世の中を見るということは、頭の片隅に置いていました。

――スーパーヒーロー“ガンディーン”に変身するシーンはいかがでしたか?

最初にシンプルに思ったことは「変身!」って言わないことです(笑)。どういうポーズで変身するのかということを、これがいい、あれがいいと監督と話して、かなり試行錯誤しながら決めて演じました。カッコいいものができたと思いながら撮影していました。

――ガンディーンのデザインはいかがでしたか?

青くてカッコいいなと。シンプルなカッコよさがあると思いました。カッコいいものに変身できることは純粋にうれしかったです。

――印象に残った特撮シーンはどこでしょうか?

最初の変身シーンは印象に残っています。最初の変身シーンは、一番力が入っているものなんです。気持ちの面もそうですけど、映像として観た時に一番強い画になっているので、最初の変身シーンですね。

――特撮ヒーローを2回演じることも、なかなかないことだと思いますが、特撮モノの良さ、ヒーロー作品に対して新たに感じたことは?

自分で演じていて言うのもなんですけど、ヒーローはカッコいいなと。もちろん変身した姿もカッコいいのですが、内に秘めているもの、その人の心などが映像として観られるので、人の心を動かす真っすぐなところがいいですよね。子どもから大人までどの世代の人が観ても応援したいな、なりたいなと思ってもらえるようなヒーローは魅力的だなと思います。